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平成24年夏 中国・山陰乗り鉄旅

平成24年8月14日(火)〜15日(水)


 平成24年夏の旅。今回は西日本を走るジョイフルトレインの乗りつぶす旅として計画しました。この旅で乗ろうと思っていた列車は、三原〜宮島口(呉線経由)を走る「清盛マリンビュー号」、下関〜仙崎(山陰本線経由)を走る「みすず潮彩」、新山口〜津和野を走る「SLやまぐち号」、備後落合〜木次を走る「奥出雲おろち号」の4つの列車。今回も青春18きっぷを使用した各駅列車の乗り継ぎ旅なのですが、旅の締めくくりの出雲市→東京は「サンライズ出雲」に乗ることを計画。「サンライズ出雲」は青春18きっぷが使用できない寝台特急ですが、寝台料金不要の簡易寝台「ノビノビ座席」が連結されていて、特急料金に数百円の指定席料金をプラスするだけで乗車できるとあって、一度は乗ってみたい列車でもありました。

 さて、今回の旅の行程が決まるまで紆余曲折があったのですが、かなりの長文になってしまいましたので、ブログ「列車とともに・こぼれ話」でご紹介する予定ですので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。

 8月14日、仕事を終えて一目散に自宅へ。準備を整えて午後9時過ぎに出発。今日はムーンライトながらに乗って一路、西を目指します。ムーンライトながらは東京駅が始発駅で23:10に出発するですが、青春18きっぷは日付が変更後、最初に停車する小田原駅から1日分を使用したほうが効率的。よって小田原までは別に乗車券を購入するわけですが、東京〜小田原の運賃は1,450円。それに対し、新宿〜小田原で小田急線を利用した場合は850円とかなり安め。そこで私は後者を選択。新宿を22:16に出発して小田原に23:50に到着。

 ここまではよかったのですが、JR小田原駅の運行情報装置に気になる情報が…。それは『東海道新幹線が大雨の影響で23:10頃から掛川〜浜松間で運転を見合わせている』とのこと。たしか今朝も大雨の影響で京都〜新大阪間で運転見合わせって出ていたなあ。新幹線は天候に強いイメージがあり、新幹線が天候悪化で運転見合わせになった場合、並行する在来線も同様に運転見合わせになるんじゃないかなぁ?。特に夜行列車はすぐ運休するからね。しかし、どうやらムーンライトながらはきちんと発車標に出発時刻が表示されていて、運休になることはなさそう。列車は定刻どおり小田原駅にやってきて、無事、私の旅はスタートを切ったのでした。

8月15日、大垣駅にて
(写真左側)大垣〜加古川間で乗車した『JR西日本223系』
(写真右側)小田原〜大垣間で乗車した『快速ムーンライトながら JR東日本183/189系』
 旅の2日目、8月15日。ムーンライトながらは途中で運転見合わせや、遅れることなく大垣駅には5:53に到着。当初の旅の計画では大垣5:58発の普通網干行きに乗り換え、米原駅からは新快速で姫路を目指す予定でした。しかし米原駅で新快速を待っていても列車がやってこないのです。すると駅構内にこんな放送が流れてきました。「昨日(8月14日)の大雨の影響で本日新快速電車は運休します」。!、なに〜〜〜〜! どういうこと? 仕方なく、大垣から乗ってきた普通網干行きに乗り続けて移動することにしましたが、今後の乗り継ぎに影響しそう。新快速の運休の原因は車掌や駅ホームでの放送で徐々に把握。どうやら摂津富田付近の新快速が走る線路に大雨の影響で土砂が流入。そのため新快速は大阪より東側が運休。大阪〜姫路・播州赤穂間は運転本数を減らしての運行となったようです。

 さて、当初の予定では新快速で姫路駅には9:24に到着。10:07発の播州赤穂行きに乗り継ぐ予定でしたから、姫路駅では43分の乗り換え待ち時間があったのですが、普通列車での移動となると果たして姫路駅に10:07までに到着できるのか? 時刻表があれば一目瞭然なのですが、私は普段時刻表も持って旅をしていないため到着時間は不明。携帯電話の乗換案内で調べようにも新幹線や新快速が表示されてしまって、自分が乗っている列車の到着時刻がわからないのよね…。

 もし姫路駅を10:07に出発する列車に間に合わないと、今日乗りたかった三原駅13:25発の「快速 清盛マリンビュー2号」に乗ることができなくなってしまう。本日の最終目的地は小倉。もし姫路駅の到着が遅れても、後続の普通列車に乗っていけば当日中に小倉駅に到着することは十分可能ではあります。「快速 清盛マリンビュー2号」をあきらめるか? それとも思い切って新幹線に乗ってワープしたうえで「快速 清まりマリンビュー2号」に乗るか? 再び携帯電話の乗換案内をチェック。もし姫路10:07発の列車に間に合わなくても、次の10:36発の播州赤穂行きに乗って相生駅まで行き、相生10:58発のひかり461号で岡山駅まで乗車。岡山から再び各駅列車に乗れば三原駅に13:02に到着することができ、「快速 清盛マリンビュー2号」にも間に合う。相生〜岡山間は運賃+自由席新幹線料金が2,050円。最小限の追加出費で納まりそうだ。

普通網干行きが加古川駅に9:50に到着すると、あとから新快速が入線し、普通網干行きを追い越すとのこと。新快速に乗り換えて姫路駅に到着したのが10:05。姫路発10:07発の列車にぎりぎりセーフ。新幹線に乗ることもなく、追加出費の必要もなく、ホッと一安心。ここまであれやこれやと、ずいぶん慌てふためきましたが、全てが私の取り越し苦労に終わりました。いや〜、よかった、よかった…。

相生〜三原間で乗車した「115系(黄色単色塗装)」

三原駅1番線の発車標
13:25発「快速 清盛マリンビュー2号」
 相生駅からは10:29発の三原行きに乗車。車両は115系。その塗装にびっくり。車体前面が黄色一色。JR西日本では地域ごとに近郊型車両を単色塗装する施策が進められているということは聞いていましたが、実際に見てみるとなかなかインパクトがあります。

 予定では姫路駅での待ち時間で弁当を買って、「快速 清盛マリンビュー2号」で昼食にしようと思っていましたが、前述のとおり姫路での待ち時間は全くなく、弁当を買い損ねてしまいました。今日は昼飯抜き?…と諦めていましたが、三原行きが岡山駅で11分の停車時間があり、それを利用して駅構内のコンビニで弁当を購入することができて、ホッと一息。再び三原行きに乗りこみ、「快速 清盛マリンビュー2号」が待つ三原駅を目指します。
 相生駅からは10:29発の三原行きに乗車。車両は115系。その塗装にびっくり。車体前面が黄色一色。JR西日本では地域ごとに近郊型車両を単色塗装する施策が進められているということは聞いていましたが、実際に見てみるとなかなかインパクトがあります。

 予定では姫路駅での待ち時間で弁当を買って、「快速 清盛マリンビュー2号」で昼食にしようと思っていましたが、前述のとおり姫路での待ち時間は全くなく、弁当を買い損ねてしまいました。今日は昼飯抜き?…と諦めていましたが、三原行きが岡山駅で11分の停車時間があり、それを利用して駅構内のコンビニで弁当を購入することができて、ホッと一息。再び三原行きに乗りこみ、「快速 清盛マリンビュー2号」が待つ三原駅を目指します。

快速 清盛マリンビュー2号〜三原駅にて〜

車両前面には特製のヘッドマーク
 三原駅からは「快速 清盛マリンビュー2号」に乗車。「清盛マリンビュー2号」は、ジョイフルトレイン「瀬戸内マリンビュー」を使用した臨時列車。NHK大河ドラマで「平清盛」が放映されたことにちなみ、運転が開始されたものと思われます。土休日を中心に三原〜(呉線経由)〜宮島口で運転していますが、8月は毎日運転。2両編成のうち、1両が指定席、もう1両が自由席の構成。

 車両はキハ47形を改造したもので、内装は船をイメージしたもの。車両の端部の窓は丸くなっていて、車内にはオールや船の舵、羅針盤や海図などが設置されていました。自由席車両の座席は車両の中央部の一部がクロスシートになっていますが、ほとんどがロングシートであるのに対し、指定席車両は車両の左右で座席の配置が異なっています。宮島口へ走行する場合、進行方向左側(海側)はボックスシートがあるものの座席の間には大きめの机が配置されていて、ゆったりとした配置。進行方向右側(山側)は3人掛けの座席なのですが、そのうち2人が窓を背にするように座り、もう1人が枕木方向に座るという鍵かっこ(』)のような形をした配置。これが5組あり、山側からでも進行方向左側に広がる瀬戸内海を見渡すことができるようになっています。座席もソファのようなレザー調でフカフカ。「快速 清盛マリンビュー2号」の乗車時間は3時間14分と長時間ですが、疲れることはありませんでした。また、自由席はかなりの乗車率でしたが、平日ということもあってか、指定席は約3割程度の乗車率。私が座った区画も他に乗ってくる乗客はおらず、独占することができました。

宮島口〜岩国間で乗車した「113系(黄色単色塗装)」

新山口〜下関間で乗車した「117系(福知山線用塗装)」

下関〜小倉間で乗車した「415系」
門司駅直前の直流・交流切替区間のデットセクションでは一部を除き、一瞬照明や空調が消えます。
 終点の宮島口からは、普通列車を乗り継いで今日の目的地である小倉駅には20:48に到着。駅前で食事を済ませ、今日の宿へ。宿といっても今日と明日は小倉駅から徒歩約20分の場所にある健康ランド「パーパス」で夜を明かします。これまでも何度か宿泊した健康ランドですが、なんといっても値段の安さが魅力。料金は1,890円で深夜割増なし。ホームページの割引券を持参すれば1,350円で1泊できるのです。今日(8月15日)はお盆時期ということで、割引券は使用不可。それでも安いことに違いはありません。割引券は明日使用することにしますかね。休憩室には枕が一体になったようなマットが約25個、リクライニングシート6台、リクライニングしないチェアが20台ほど。今日はマットとリクライニングシートがほとんど埋まるほどの入りでした。無事、寝床を確保。1日目はこうして終わりました。
8月14〜15日の旅で乗車した列車の記録
出発駅 到着駅 使用列車
新宿
22:16
小田原
23:50
小田急 小田原行き
8000形10両 
小田原
0:31
大垣
5:53
快速ムーンライトながら
大垣行き 183/189系10両
大垣
5:58
加古川
9:50
普通 網干行き
223系4両(米原から12両)
加古川
9:55
姫路
10:05
新快速 米原行き
223系12両
姫路
10:07
相生
10:26
普通 播州赤穂行き
223系4両
相生
10:29
三原
13:22
普通 三原行き
115系6両
三原
13:25
宮島口
16:39
快速マリンビュー2号
宮島口行き
瀬戸内マリンビュー
(キハ47形7000番台 2両)
宮島口
16:46
岩国
17:09
普通 岩国行き
113系4両
岩国
17:13
新山口
19:18
普通 新山口行き
115系4両
新山口
19:22
下関
20:30
普通 下関行き
117系4両
下関
20:35
小倉
20:48
普通 行橋行き
415系4両
ブログ「列車とともに・こぼれ話」では、旅日記本編で書ききれなかった話題をご紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。
1.瀬戸内マリンビュー車内探訪
2.「ひろしま清盛」ヘッドマーク付き115系

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