大曲の花火－秋の章

2月のこと、大曲の花火が開催される日、大曲駅からほど近い宿に空室を発見。とはいっても夏の大曲ではない。秋の大曲だ。まだ約8か月先のことで、行けるかどうかわからないけれど、とりあえず予約しておいた。　宿を予約した直前には、大曲の翌日に三陸花火競技大会が開催されることが発表され、大曲と三陸をハシゴすることに決定。前回の三陸は仙台からライナーバスでアクセスしたのですが、このとき、アクセスバスは他に盛岡と一ノ関からも運行していていたことを思い出し、今回は会場から一番近い一ノ関発着を利用しようと、一ノ関駅近くにも宿を確保。　続いてはチケットの確保。2023年の春の章から河川敷後方の堤防の裏面に設置されていたカメラマンエリアは専用のチケットが必要になり、秋の章でも同様。発売日当日の昼休み、ローソンに向かい、無事にチケットを確保。三陸はライナーバスとエリアB自由席がセットになった商品があり、通常5,000円のBエリア席が3,000円になるということで、こちらを購入することに。奥さんの当日のシフトが出るのが約1か月前なので、当日が休みであることを確認してから購入しようとしたところ、すでに一ノ関発着を含む、全てのライナーバスが満席という事態。これには焦りましたが、その後、各路線とも増便が発表され、一ノ関発着のライナーバスをゲット。　最後は往復の新幹線。できればお先のトクだ値30％引きを確保したいところですが、最近、事前購入申込みしていても満席で取れないことが続いていて、これが結構難関だったりします。往きは大曲までのお先にトクだ値は10％引きしか設定がなく、秋田までの30％引きの方が安いという逆転現象。こちらは購入できましたが、復路の一ノ関からのお先にトクだ値30％は撃沈。それから暇さえあればチェックしたところ、一ノ関8:10発のやまびこに空席ありを発見。少し早い出発ですが、こちらを購入。これで旅の全ての準備が整いました。
大曲駅
駅前の花火玉モニュメント右側には秋の章の看板が
旅の初日、昼過ぎに上野駅を発車する「こまち」に乗って大曲へ。15時過ぎに大曲に到着後、ホテルにチェックイン。初めて「はなび・アム」に立ち寄ってから会場へ向かいました。
花火伝統文化継承資料館　はなび・アム
別館入口の写真撮影スポットこの日は14:30から花火特別セミナーが行われていました
はなび・アム3階の花火資料館　資料室内は撮影禁止なので入口だけ撮影この日は企画展「大曲の土浦の友情物語」を開催。 2022年2月に土浦新港で行われた「土浦」「大曲」夢の共演に関する資料も展示されていました
打上げに先立ち、18:00からはドローンショーをスタート。本を開くと魔法使いやハロウィーン、ペガサスなどの描かれたほか、大曲の花火の年間スポンサーや大曲の花火のロゴなども披露されました。ドローンショーは花火打上げ場所の南側（雄物川上流側）で行われましたが、カメラはすでに広角レンズを取り付け、花火打上げ場所方向に固定していたので、ドローンショーはスマホで撮影したのですが、ピントが動いてしまい、ほとんどがピンボケに…。後になって同行の奥さんがフォーカスロック方法があると聞くことに…。







今年の秋の章は「花火芸術祭」と題し、茨城県に本社や工場がある6社の花火業者の作品が打ち上げられる。秋田大曲・茨城土浦の二大花火競技大会の競演です。プログラムはオープニングスターマインに続く第1幕が地元花火5業者の若手花火師による作品発表。前半が7号2発ずつ、後半が10号2発と創造花火（スターマイン）の打上げ。
オープニング花火
第1幕地元花火5業者の若手花火師による作品発表-PART 2-より 10号玉　蒼玉（サファイヤ） (株)小松煙火工業　鈴木高文	第1幕地元花火5業者の若手花火師による作品発表-PART 2-より 10号玉　虹色グラデーションの極み響屋大曲煙火(株)　千葉周吾
第1幕地元花火5業者の若手花火師による作品発表-PART 2-よりスターマイン　Our Chaos Story　(株)和火屋
第1幕地元花火5業者の若手花火師による作品発表-PART 2-よりスターマイン　いつか、あの世界へ　(株)北日本花火興業
第2幕が《土浦の花火物語》と題し、10号玉3発、創造花火、スターマインを1セットにして、PART1とPART2で2セット。10号は土浦の花火6社が1発ずつ、創造花火は2セットいずれも山﨑煙火製造所、スターマインは筑北火工堀米煙火店と野村花火工業が打上げを担当していました。創造花火は土浦のそれと同じく5号7発（と思われる）で構成。スターマインも筑北火工堀米煙火店は土浦に規定に準じた内容（打上幅や打上げ数等）のように感じましたが、野村花火工業はワイドかつ5号と思われる特別仕様でした。
第2幕《土浦の花火物語》PART1より 10号玉　青海の世界（あおみのせかい）筑北火工堀米煙火店	第2幕《土浦の花火物語》PART2より 10号玉　昇り曲導付三重芯変化菊金沢煙火工場
第2幕《土浦の花火物語》PART2より昇り曲導付四重芯銀点滅 (株)山﨑煙火製造所	第2幕《土浦の花火物語》PART1よりスターマイン　絢爛乱舞～輝く未来へ～筑北火工堀米煙火店
第2幕《土浦の花火物語》PART2よりスターマイン　水無月のころ　野村花火工業（株）
第3幕は『花火劇場「魔法」』。ハリーポッター、ハウルの動く城、アラジン、美女と野獣の世界観を、それぞれ響屋大曲煙火、小松煙火工業、北日本花火興業、和火屋が担当。対岸だけでなく、観覧席側からも小型煙火が打ち上げられていて、イス席で観覧していた人はかなり迫力があったのではないかな？　一方で私が観覧していたカメラ席は花火打上げ方向に見て、やや左に位置していたため、観覧席側の小型煙火と対岸の本体がずれてしまったのが、少し残念でした。
第3幕　花火劇場「魔法」ハウルの動く城（小松煙火工業）
第3幕　花火劇場「魔法」ハウルの動く城（小松煙火工業）
第3幕　花火劇場「魔法」美女と野獣（和火屋）
第3幕　花火劇場「魔法」美女と野獣（和火屋）
フィナーレは10号玉100連発。一発目がいきなり五重芯、そして四重芯の対打ちと、競技花火大会が行われる大曲らしい贅沢な滑り出し。油断していて撮影していなかったのが悔しい。最終的には9か所からの尺玉一斉打ちは夏の大曲でも見ることができないであろうプログラムに満足。
フィナーレ花火～AUTUMN SPECTACLE（オータムスペクタクル）～ 10号玉100連発
フィナーレ花火～AUTUMN SPECTACLE（オータムスペクタクル）～ 10号玉100連発
フィナーレ花火～AUTUMN SPECTACLE（オータムスペクタクル）～ 10号玉100連発
フィナーレ花火～AUTUMN SPECTACLE（オータムスペクタクル）～ 10号玉100連発
途中、煙待ちもあり、打止めは19:40頃。当初の予報では観覧席側が完全逆風でしたが、風が横に流れる時間帯もあり終始煙まみれになることはありませんでした。後半になるにつれ風が弱まり、特に野村花火工業のスターマインがケムケムになってしまったものの、トータルで見ればまずまずの観覧条件だったのではないかと思います。一方で、この日は季節が一気に進んだような寒い夜でした。暑がりの私ですが、ヒートテックとウルトラライトダウンを着こんでも、この日の寒さには応えた。いよいよ花火も冬モードに突入といったところでしょうか。
本日のお宿　Tabistホテル富士
夕食	朝食