2021年春伊東・熱海宿から花火観覧ツアー

旅の2日目、朝から雨。この日の天気予報は夜遅くまで雨が降り続き、風も強く、春の嵐の一日とのこと。熱海の花火なら雨だけであれば開催されるでしょうが、風が強いと中止の可能性がある。雨の中での花火だと霞んでしまったり、低く垂れこめた雲があると大玉が雲上開花で見えなかったり。花火はあきらめて帰るという選択肢もありましたが、この日は花火を宿から観覧しようと、15時から22時まで滞在できるデイユースプランを予約していて、当日キャンセルは取消料100％。なので、行っても行かなくても代金は同じ。1時間ごとの天気予報では、花火が打ち上がる21時前後に雨が弱まるとのこと。淡い期待を込めて予定どおり、熱海の花火を観覧することにしました。　宿の朝食は従来であればバイキングのようですが、コロナ禍のため従業員が取り分けた状態で提供。それでもメニューはバイキングと変わらないほど豊富で、ついつい食べ過ぎるといういつものパターン。
伊東パウエルの朝食
デザートも充実
熱海駅でリゾート21黒船電車を撮影
撮影していると、ちょうどサフィール踊り子が熱海駅に到着黒船電車とサフィール踊り子の並びを撮影できました
伊東駅11:34発、黒船電車が使用される普通列車に乗って熱海駅へ移動。昼食は熱海の花火が正面から見える海岸沿いのレストランを利用。本当は有効期限が3月までのGo to Eatポイントを消費するため利用したのですが、予約時にポイント利用をし損なうという痛恨のミス。さらに朝食からそれほど経っていないうえに食いすぎているので、全然お腹が空いていないんですけど。メニューも前菜、サラダ、スープ、メイン、パン、デザートとフルコース並み。あぁ、お腹が空いていたのならとてもおいしかっただろうに…、もったいない。
松月
宿の客室から花火打上げ方向を望む
昼食を済ませて、予約していた宿へ。来宮駅近くにある「松月」という旅館は、築70年の古旅館を2018年にリニューアルしたとのこと。通路は昔のままで歩くと床板がきしむ音がするところもありますが、客室内はとてもきれいでした。受付で「花火は部屋から見るか、海岸へ行くか」聞かれ、部屋から見ることを伝えると、一番花火がよく見える部屋を用意していただきました。風呂もこの日は他に利用客がいなかったようで貸切だと言われました。コロナ禍で1都3県では緊急事態宣言下ではありますが花火大会当日で宿泊客はゼロでデイユース客1組とは…、宿泊業界も相当厳しいんだろうな…。　雨は強まったり弱まったり。風は強い状態が続いていて、花火大会が中止にならないか気がかりでしたが16時と17時には開催を告げる雷が打ち上がり、開催を告知。雨も降っていたし朝と昼を食べすぎたので、夕食を食べに外に出ることもなく、ずっと宿で過ごしました。　いったんは弱まっていた雨も打上げの約1時間前には再び土砂降りに。満足な条件での観覧はもはや不可能かと諦めの気持ちとなった20時過ぎ、雨が弱まる。打上げ直前には傘の必要がないくらいまでに改善しました。
花火打上げ開始オープニングの冠菊スターマインは思いのほか大きくフレームアウトしてしまいました





20:30、花火打上げ。客室からは花火の根元付近はほとんど見えず、低く上がる花火やデジタルスターマインは左半分くらいが前方の建物に隠れてしまう。「松月」の屋上からであればもう少し見えるかもしれません。それでも客室からこれだけの花火が見えるのであれば十分。熱海の温泉街の建物を絡めた花火が撮影できるのも逆に新鮮です。強風で大玉の盆が多少崩れてしまいましたが、一方で煙の滞留はなく、なにより朝からの激しい風雨を考えれば花火を見られただけでも良しとしなければならないでしょう。
こだま748号はN700Sでした
花火終了後は熱海駅までタクシーを利用。事前に迎車予約しようとしましたが花火大会開催日は混雑するため予約は受付していないとのことで、花火終了後に再度電話。するとすぐに迎車できるとの回答。車中で運転手さんに聞いてみると、この日は海岸付近の人通りや花火観覧のため海岸へ送った乗客も少なかったとのこと。やはりコロナ禍に加え天候の影響もあったのかもしれません。そのため熱海駅までの道路も交通量は少なくスムーズに駅に到着。21:02発の「こだま748号」東京行き新幹線に間に合いました。明日は仕事、少しでも早く帰ることができてよかった。
○ブログ「列車とともに・こぼれ話」では、こちらで書ききれなかった話題をご紹介しています。ぜひご覧ください。１．Suica対応とTOICA専用改札機が並ぶ熱海駅の改札口２．熱海駅の「たくさんのおもいでありがとう！185系踊り子号」スタンプ台