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2021年春 伊東・熱海 宿から花火観覧ツアー

2021年3月20日(土)


 熱海と伊東、いずれも花火大会を年間複数回開催している都市です。今回は土曜日に伊東、翌日の日曜日に熱海で花火が打ち上げられる日をねらって旅行を計画。当初の予定では3月6日〜7日を予定していましたが、1月から発令された新型コロナウィルス感染拡大による1都3県の緊急事態宣言が延長されたため花火大会も中止に。3月20日〜21日にも伊東・熱海の2日連続の花火大会が開催されることから、これに合わせて訪問することにしました。

 1都3県の緊急事態宣言の解除は3月21日に決定されたものの、旅の期間中は都内に住む私にとっては緊急事態宣言中。県をまたぐ不要不急の外出自粛は要請されています。そこで今回は可能な限り密を防ぐことに重点を置き、花火は宿泊施設から観覧。観光地巡りも極力抑える行程としました。

 旅のスタートは少し遅めの東京駅13:00発の「踊り子15号」。その前に一度行ってみたい場所に訪れることにしました。それは「ステーションレストラン ザ セントラル」。食堂車を再現した店内で、かつて寝台特急の食堂車に乗務したこともあるという食堂長監修の洋食が楽しめるというレストランです。

ステーションレストラン ザ セントラル
店内の展望客車風の装飾部

ステーションレストラン ザ セントラル
食堂車風の店内

牛ほほ肉のシチュー&エビフライ

ハヤシライス
 店内は食堂車をイメージした席と一般の席がありましたが、私が訪問した時は混雑もなく、食堂車席を利用。店内にはカシオペアや北斗星で使用された食器類や歴代の食堂車の写真などが展示されているそうですが、あまり店内をウロウロしていると不審者極まりないので、展望客車先頭部をイメージした装飾部だけ撮影して、あとは大人しくしていました。一番人気のメニューは2,200円の「食堂長自慢のスペシャルハヤシライス」のようですが、味オンチな私にはもったいないと、1,700円の「ハヤシライス」を。奥さんは「牛ほほ肉のシチュー&エビフライ」をいただきました。

E257系2000番台リニューアル車の車内
シートモケットが新しくなっています

先頭車には大型荷物棚が新設されていました

伊東パウエル
 食事を済ませて「踊り子15号」に乗車。3月13日のダイヤ改正で「踊り子」は185系が定期運用から外れ、全車がE257系リニューアル車に統一。E257系リニューアル車に乗車するのも今日が初めてです。

 伊東駅に到着後はホテルに直行。部屋でボケーっとしたり温泉に入ったりで、この日はずっとホテルに滞在。夕食は魚が苦手な私にしては珍しく肉一切なしの海鮮づくし。奥さんは喜んでいたので、まぁ、いいか。

夕食のお品書き
 夕食のあとはいよいよ花火。この日観覧したのは「海と山の伊東夢花火」。2月13日に伊東海岸(第一・第三離岸堤)、2月20日に大室山山頂、3月6日に伊東海岸(松原堤防)で開催を予定していましたが、2月は10都府県に発出された緊急事態宣言下の影響で中止。3月6日は隣接する神奈川県を含む1都3県の緊急事態宣言の延長のため延期となり、緊急事態宣言の解除が目前となった3月20日になんとか開催にこぎつけた形となりました。

 この日宿泊した「伊東パウエル」は海岸沿いにあり、客室は東側に窓があって一面に海が広がる「オーシャンフロント」と、南側に窓があってオレンジビーチや伊豆半島の景色が望める「ビーチビュー」があります。料金面ではオーシャンフロントの方が高めに設定されていますが、花火を見るのが目的であれば断然ビーチビューがおすすめ。ビーチビューは正面から花火が打ち上がるのに対し、オーシャンフロントは右横から打ち上がる位置関係になるため、ビーチビューの客室より花火は見づらくなると思われます。また、5階以下の低層階と6階以上の高層階では高層階の方が料金が高く、私は低層階を予約したのですが、割り当てられたのは5階。この上ない条件の部屋でした。

伊東パウエル5階ビーチビュー客室からの眺め
花火は正面から打ち上がります
 メインの観覧場所はなぎさ公園・オレンジビーチのため、伊東パウエルの客室は斜め位置から見る格好になる。上空に上がる花火は問題ないものの、海に向かって斜めに打ち上がる花火は昨年秋に観覧した時と比較すると、ワイド感が少し足りなくなってしまいます。それでも客室から花火が観られるというのは、なんとも贅沢な気分。花火打上げ時は雨の可能性があった天気予報、結局は打上げ中に雨が降ることはありませんでしたが、客室からの観覧であれば雨にビクビクしながら打上げを待つこともないし、花火終了後に移動する必要もないし、なにより久しぶりの花火観覧で満足しました。
ブログ「列車とともに・こぼれ話」では、こちらで書ききれなかった話題をご紹介しています。ぜひご覧ください。
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