渋田川芝桜 & 第5回いせはら芸術花火大会

平成27年4月18日(土)


 花火大会会場に戻ったのは15:30頃。まだこの時点では協賛者観覧エリアは3割程度、一般者観覧エリアは5割程度の入りか? 前述のとおり、一般者観覧エリアの前方は花火の見え方があまりよくないので、実際に「使える」観覧場所は午後3時頃までに埋まると考えた方がよさそう。強風は相変わらずで、敷いていたレジャーソートが飛ばされていないか心配でしたが、しっかり残っていて安心。レジャーシートの上には砂埃や散った細かな草木がたくさん降りかかっていました。

 太陽はあたっているものの、風が強くて寒いくらい。フードをかぶり、パーカーを重ね着して冬の装いに。暇つぶしに図書館で借りた本を持ってきましたが、風で勝手にページをめくられる始末。花火打上げまでの約3時間は、その場でじっとして「修行」のようでした。

 16時を過ぎると、一気に観覧客が押し寄せた感じで、次々と観覧場所が埋まっていく。夕方になっても強風はやむ気配がない。風速10m以上になると花火の打上げは不可能だそうだが、夜になると風は収まる予報とのことで、花火大会は予定どおり開催されるという放送が何度か会場内に流れていました。

 花火打上げは19時〜20時ということですが、19時から大会主催者や来賓のあいさつが続き、花火打上げが始まったのは19:15頃から。花火プログラムは全部で11パート。No.1は、「花火図鑑」。近隣の養鶏場の鶏が花火の音で混乱しないように4号玉の単発で50発打上げ、音に慣れさせるというもの。1発ずつ、花火鑑賞士が玉名や花火の特徴・色などを解説しながら打ち上げられます。

 気が付けば、先ほどまで吹いていた風もだいぶ弱くなったものの、上空はまだ風が強い様子。しかし、風の方向は花火会場から見て追い風。そのため、花火の煙は向こう側に早く流れるものの、盆の崩れはほどんどなく、絶好の条件となりました。

 19:20、いよいよ本格的な花火打上げ開始。「No.2」は開幕スターマイン。昨年のものに比べると、幾分、短くこじんまりした内容の印象。打上げが始まり、そろそろクライマックス?と思ったところで、開幕スターマインは終了。シャッターは一度も押すことはありませんでした。
No.3 メッセージ花火
 プログラム3は「メッセージ花火」。5号玉10発が打ち上げられました。

青芯菊先紅銀乱

紅芯錦先青

ダイヤノユビワ

さざなみ芯錦冠菊

緑芯紅牡丹

八重芯変化菊
No.4 ハーモニー花火
 「カノン」のBGMに合わせ、花火が真ん中、左側、右側、一斉にタイミング良く打ち上がる「ハーモニー花火」。
No.6 伊勢崎市民花火
 No.5は伊勢原市のイメージキャラクター「クルリン」の型モノ花火が打ち上がるスターマインイに続き、No.6は「伊勢崎市民花火」。BGMは昨年、一世風靡し、数多くの花火大会でも流れた「Let it Go」。

 花火大会の中盤を飾る大規模なプログラムで、カメラを縦位置で撮影を開始したのですが、中盤から斜め打ちが多用され、打上げ幅全体から花火を打ち上がり、左右がフレームアウトしてしまいました。
No.7 創造花火
 No.7は、いせはら芸術花火大会の担当花火業者「磯谷煙火店ワールド」。これまで磯谷煙火店が開発・出品した特徴的な5号玉花火が50発打ち上げられました。

ツバキ

ミルククラウン

睡蓮

UFO

マーブル

光の宝石
No.7 スターマイン「ミラーボール」
No.8 8号Art of HANABI
 いせはら芸術花火大会の最大8号玉の芸術花火が打ち上げられました。当初、5発の予定でしたが、1発は不発だったのか? 今回は4発の打上げ。

昇曲付緑芯紅牡丹

昇曲付紅芯菊先菊先青残輪

昇曲付紅芯桔梗牡丹

昇曲付八重芯変化菊
No.10 スターマイン「伊勢崎市民追悼花火」
No.11 グランドフィナーレ メロディ花火
 ラストのプログラム11は、「白鳥の湖」のBGMで打上げ幅全体から打ち上がるミュージックワイドスターマイン。3分以上にわたる花火打上げ。今回は、初めから超広角レンズをカメラに取り付けての撮影。メロディ花火は初めのうち、35ミリ換算で24ミリ程度で撮影していましたが、終盤には8号玉も盛り込んだ豪華仕様となり、見事にフレームアウト。最後は35ミリ換算で18ミリ相当にまで広げての撮影となりました。
 花火はほぼ予定どおり、20:02頃に終了。花火終了後は、伊勢原方面へ歩いて帰る場合は会場向かって右側の出口から。駅へのバスや指定駐車場方向に向かう場合は、左側の出口から退場するようになっていました。私は駅まで歩いて行くことにしていたので、機材を手早く片づけ、足早に右側の出口から会場を脱出。観覧客は主催者発表によると、約25,000人ということで、会場付近の歩道は若干渋滞がありましたが、5分も歩くと思い思いのペースで歩くことができるほどに。少し速足で歩いたこともあり、伊勢原駅には20:45頃に到着。駅前には花火終了後とは思えないほど人の姿が少なく、スムーズに改札口を通過。すぐにやってきた新宿駅行きの小田急線に乗車。車内も空いていて難なく座席に座ることができました。