平成30年春　熱海海上花火大会ホテル鑑賞プラン～メトロはこね号乗車編～

　奥さんの「どこか行きたい」「温泉行きたい」という言葉から始まった今回の旅。奥さんと私の両方とも土日が休みになる日のうち、平成30年5月12日は熱海海上花火大会が開催されるので、旅はこの日に決定。

　旅の計画は宿探しから始めました。熱海海上花火大会当日、周辺のホテルの多くが特別料金を設定していて、どこもお高い。熱海周辺には365日均一料金を売りにしている「伊藤園ホテルグループ」のホテがルいくつかありあり、昨年3月の旅では「熱海ニューフジヤホテル」を利用したこともありますが、週末、特に花火大会開催日はどこも早い時期に満室になることが多い。今回の旅を決めたのは約3週間前でしたので、もうどこも空室はないだろうと思いながらも予約状況をチェックしてみると、なんと「伊藤園ホテル熱海館」に空室があり、今回はここに宿泊。

　宿が決まれば次は往復のアクセス。箱根・熱海・伊東への旅では、これまでスーパービュー踊り子、小田急ＬＳＥ・ＶＳＥ、伊豆急リゾート21など、おおよその観光列車には乗車済。まだ乗っていない車両と言えば「伊豆クレイル」くらいですが、旅の計画を始めたのが遅かったので、すでに満席。伊豆急の「THE ROYAL EXPRESS」もありますが、出発日の約2か月前には締め切られている。…てか、往復「THE ROYAL EXPRESS」と宿がセットになった1泊2日のクルーズプランが140,000円～。昼食付の「THE ROYAL EXPRESS」片道乗車プランでも35,000円じゃ、とてもじゃないが手が出せません。

北千住駅にて

　そこで往きは、東京メトロ直通ロマンスカー「メトロはこね号」を利用することにしました。「メトロはこね号」は平成29年のいせはら芸術花火大会の時にも乗車したことがあるのですが、この時は北千住駅から本厚木駅までだったのに対し、今回は北千住駅から小田原駅まで。距離にして98.6㎞、乗車時間1時間44分と、これまでで距離、乗車時間とも最長のロマンスカーに乗ることになりました。

メトロはこね91号　北千住駅にて
地下区間ながら運転席後方窓にはカーテンがかけられておらず前方が見える
（…とはいっても地下区間なので真っ暗ですが）

地下区間を抜けて代々木上原駅に向かう「メトロはこね91号」

小田原駅に到着した「メトロはこね91号」

　小田原駅で東海道線普通列車に乗り換えて熱海駅には10:47。さらに伊東線に乗り換えて伊東駅までやってきました。伊東駅を訪れた理由はいわゆる「鉄活」。この日、クルーズプランを終えて伊東駅に到着する「THE ROYAL EXPRESS」を撮影することでした。

　「THE ROYAL EXPRESS」が伊東駅に到着するのは13:50頃。まだ2時間以上あるので、駅から歩いて約15分の「道の駅　伊東マリンタウン」でお昼ごはんを食べることにしました。訪れたのは「伊豆高原ビール伊東マリンタウン店」というお店。伊豆のイタリアンメニューに加え、漁師のどんぶり・定食が味わえるとのこと。そして店名のとおり「伊豆高原ビール」各種が揃えられていて、公式webサイトを見てみると様々な種類の伊豆高原ビールを少量ずつ飲み比べることが「おためしセット」というものもあるらしい。お酒が好きな奥さんも喜んでもらえるかも。

　しかし実際に行ってみると、メニュー表に「おためしセット」が見当たらない。店員に聞いてみると、現在はやっていないとのこと。伊豆高原ビールの公式webサイトは掲載されていたメニューは現行でなかったようです。それでも食事メニューではウニをふんだんに使ったパスタなどもあり、奥さんも満足していたようです。

伊東マリンタウン　伊豆高原ビール店舗（1階）

左からウニクリームパスタ
カキのチーズ焼き
彩りちらし丼

　余った時間で「伊東マリンタウン」内にある無料の足湯に浸かり、伊東駅へ戻る。ここからは「THE ROYAL EXPRESS」の撮影会。奥さんは駅前のコーヒーショップに放置して、私はひと足先に駅構内に入り「THE ROYAL EXPRESS」の到着を待ちます。

　13:54頃に「THE ROYAL EXPRESS」が伊東駅2番線に到着。運行開始から時間は経過していますが、この日も伊東駅には「THE ROYAL EXPRESS」の撮影目的の鉄道ファンが数人。そのうちのひとりによると、駅員に聞いた話では「THE ROYAL EXPRESS」は16時過ぎまで伊東駅に停車したままとのこと。ゆっくり撮影することができます。

　「THE ROYAL EXPRESS」は、アルファ・リゾート21を改造して誕生したクルーズ列車。内装は大きく変更されているのに対し、外観はほぼ原形を保っています。しかし、カラーリングは変化し、高級感あふれる装飾が施されていて、かなり雰囲気は異なっていますね。

伊東駅に入線する「THE ROYAL EXPRESS」

185系踊り子と東急8000系と並ぶ「THE ROYAL EXPRESS」

　14:20発の熱海行きに乗って14:46に熱海駅に到着。「伊東園ホテル熱海館」は駅から歩いて2～3分の場所にあるので、すぐに到着。部屋には15時から入室可能ということで、ロビー内は早めにチェックイン手続きした人たちでごった返していました。

　ほどなく私たちも客室内へ。入ってみると、第一印象は「煙草くさい」。このホテルは禁煙室もあるようですが、今回予約した海側眺望部屋確約プランでは禁煙室の設定はなし。これまで宿泊したなかでもかなりのにおいがキツく、駅ビル内にあるドラッグショップで部屋の消臭スプレーを購入していました。

伊藤園ホテル熱海館
（写真は本館）

別館809号室の室内

別注料理
鮑の踊り焼き（左）と伊勢海老の鬼殻焼き（右）

　夕食はバイキング。他のホテルと同様、開始時刻直後は宿泊客でごった返していて、係員は客の誘導や食事の補充でてんやわんや。そのへんはわかっていて宿泊しているのですから文句はありません。今回は思い切って別注料理を注文。予約時に別注料理付プランを選択する方法もありますが、チェックイン時に注文することも可能。伊勢海老鬼殻焼きと鮑の踊り焼きを注文しました。伊勢海老・アワビとも小ぶりでしたが、別注料理の値段1,080円を考えれば、こんなもんかな？　特にまるまる1個の鮑をナイフでカットしながら食べたのは今回初めてでしたので、いい経験になりました。

5月12日の旅で乗車した列車の記録

出発駅		到着駅	使用列車
北千住 8:34	～	小田原 10:18	メトロはこね91号＋メトロえのしま91号小田急60000系（MSE)6両+4両箱根湯本+片瀬江ノ島行き
小田原 10:24	～	熱海 10:47	E233系15両快速アクティー　熱海行き
熱海 11:09	～	伊東 11:34	伊豆急8000系6両伊豆急下田行き
伊東 14:20	～	熱海 14:46	伊豆急8000系6両熱海行き