渡良瀬バルーンレース2016　バルーン・イリュージョン

熱気球の飛行技術を競う大会が年間を通じて全国5か所で開催されているという。その1戦目が「渡良瀬バルーンレース」で、今年は4月9日と10日に実施されました。熱気球には興味がありませんが、1日目（9日）の夜には地上に係留された熱気球と花火がコラボレーションする「バルーン・イリュージョン」というイベントが行われる。そんなことを耳にし、今回初観覧となりました。　競技は午前と午後に実施されるということで、午後の競技が始まる15時を目安に現地に到着しようと自宅を出発。会場の最寄り駅は東武日光線の藤岡駅ということで、北千住駅に向かったところ、なんと踏切事故で南栗橋駅～栃木駅が運転見合わせ中とのこと。運転がされている南栗橋駅までは北千住駅から約1時間かかるので、それまでには運転再開されるだろうと見越して南栗橋駅まで行ってみるという手もありますが、踏切事故ではいつ運転再開になるかわからない。駅員に聞いても運転再開の目処は立っていないらしい。　バルーン・イリュージョンのスタートは19：30。現着は遅くとも18時頃にはしておきたいから、逆算すると北千住駅を16：30には出発したいところ。それまでに運転再開しなければタイムアップ。今回の観覧は諦めよう。いったん自宅に帰り待機することにしました。　運転再開は15時過ぎ。待ってましたとばかりに自宅を出発。藤岡駅に到着したのは17時少し前でした。駅前は閑散としていて、「バルーンレースシャトルバス乗り場はこちら」という看板を持った係員がいましたが、会場までは約1,500mということで、徒歩で現地へ向かいました。
渡良瀬バルーンレース会場	会場内は桜が満開
バルーン・イリュージョン会場	モーターパラグライダーデモンストレーション
バルーンレース会場はたくさんの桜の木が立ち並んでいて「藤岡さくらまつり」も実施中。3週間近く前に開花宣言がありましたが、その後、気温がそれほど上がらない日が多く、この日もまだまだ見頃でした。ちなみに午後の競技飛行は強風のためキャンセル。もし、東武線の運転見合わせがなく、予定どおり現着していたら、相当時間を持て余していたかも。　バルーン・イリュージョンが行われるのは、藤岡渡良瀬運動公園のソフトボール場。その向かい側の堤防には、すでに多くの三脚が立ち並んでいました。堤防の最上段部分はほとんどすべてが場所取り済で入り込めそうなところはなし。斜面を下り、堤防中段部はまだ半分くらい空きがあり、中央部からやや右手を確保しました。　午後の競技飛行がキャンセルということで、上空に熱気球を見ることはできませんでしたが、時おりモーターパラグライダーのデモンストレーションで上空を旋回。

栃木市パート型バルーン「ハートランド号」	バルーンレースの大会スポンサー「ホンダ」からはASIMOをかたどったバルーン
バルーン・イリュージョン
18時を過ぎると、会場にワゴン車が乗り付け、バルーンを組み立て始める。熱気球が膨らんでいき上空に浮かんでいくのも初めて見るし、バーナーから上がる火柱もなかなかの迫力です。膨らんだ気球にバーナーの炎を噴射すると、暗くなった空にバルーンが行灯のようにライトアップされる。そこから漏れた光が桜の木にも反射して、なかなか幻想的な風景が広がります。　今大会では約30の競技者がエントリーしたそうですが、バルーン・イリュージョンには全部で19基の熱気球が参加。目前には様々な企業のロゴが描かれた熱気球が並ぶ。私がいるところからですと、標準ズームレンズでは、その全体をカバーすることはできず、広角ズームレンズに変更。花火大会も含め、35ミリ換算で18ミリ相当の画角で撮影することになりました。




バルーン・イリュージョンは19：30にスタート。会場にはBGMが流れ、「5（ファイブ）カウントダウン！　5、4、3、2、1　バーナーオン！」のアナウンスとともに、熱気球のバーナーが一斉噴射。暗闇に色とりどりの気球がライトアップされ、花火が打ち上げられました。　花火は単発打ちや数発の追い打ちが基本。間断なく打ち上がるというわけではなく、5カウントダウンに合わせて打ち上げられたり、BGMのなか単発打ちが繰り返される。参加したバルーンが一基ずつ紹介されるときは花火の打ち上げはなく、イベント全体で消費された花火は全部で100発あったかどうか。花火自体にボリューム感はありませんでしたが、熱気球とのコラボはなかなかの見応えでした。なお、強風時はバルーンは膨らませず、バーナーの噴射のみの演出になるとのこと。やはりバルーンがあってこその「バルーン・イリュージョン」。強風時は競技飛行自体もキャンセルになりますから、訪問するときは気象状況を十分チェックした方がよさそうです。　イベントは20：00に終了。堤防上からの脱出は夏の花火のような渋滞は一切なく順調。ほとんどが車による来場のようで駅へ徒歩で向かう人の姿はほとんどなし。ゆえに藤岡駅へも順調に歩くことができ、20：20頃に到着。ホーム上もやってきた列車も全く混雑はなく、楽々座って帰宅となりました。