２０２０年８月２２日(土)

コロナ禍で密になりやすい花火大会はほとんどが中止となりましたが、花火の本来の目的が鎮魂や復興、悪疫退散祈願という意味合いがあること、花火大会中止に伴い多数の在庫を抱える花火業者の支援を込めて、各地でサプライズ花火が行われています。 　サプライズ花火は密集を避けるため打上時間や場所を公開せずに実施されるのですが、ネットが普及した現在は花火マニアの情報網や目撃情報がSNS等で流出して一般人でも比較的入手できるようになったのでしょうか。しかし、情報収集能力のない私は国内の各地で一斉にサプライズ花火を打ち上げる6月1日の「Cheer up！花火プロジェクト」、7月24日の「はじまりの花火」も全く情報を入手することができませんでした。 　8月22日は『日本の花火「エール」プロジェクト』として、クラウドファンディングで集まった支援金により、全国28都県・計66か所で花火を打ち上げるとのこと。こちらも打上情報がわからないままでした。 　「エール花火」当日、ネットを見ていて偶然にも花火情報を入手。それによると東京では江戸川区篠崎公園と築地市場周辺で開催されるらしいとのこと。別の情報では東京では10分で1,800発の花火が打ち上げられるとのこと。これって一昨年までの東京レインボー花火と同じ規模じゃん？　ということは、打上場所は築地ではなくお台場？と予想。それならば事前に台船がレインボーブリッジ付近に曳航されるはず…と、レインボーブリッジのライブカメラをずっと覗いていましたが、いつになっても台船は出現しない。築地市場ではこれまで花火打上の実績はありませんが、篠崎公園と言えば江戸川区花火大会の打上場所でもあるし、打上げの可能性が高い。ネットでは篠崎公園や近くの河川敷に人が集まっている動画もアップされていたため、いったんは篠崎公園へ向かう準備をしていました。 　しかし自宅を出る直前に、築地市場内で花火筒のようなものを設置しているというネット記事を発見。これで一気に築地での花火打上の可能性が高くなり、急遽、行き先を築地に変更することになりました。でも、今日の私の情報収集能力ってすごくない？

築地大橋と東京タワー

勝鬨橋

現地に到着したのは打上予想時刻の約1時間前となる19時少し前。観覧場所の勝鬨橋周辺の隅田川堤防遊歩道。周辺には築地のランドマークの勝鬨橋や築地大橋があるので、当初予定していたイメージは橋を手前に、その奥から花火が打ち上がるというもの。そうであるなら隅田川左岸（南側）の勝鬨橋上流側もしくは築地大橋下流の堤防遊歩道なのですが、どちらも工事中で近寄ることができず、結局、勝鬨橋と築地大橋間の堤防遊歩道で観覧することになりました。遊歩道には花火打上げを知った人が集まっていましたが全く混雑はなし。三脚も数本しか見当たりませんでした。

花火は私が予想したよりも築地大橋側から打ち上がり、勝鬨橋は全く絡められず、築地大橋も半分程度しかフレームに収められませんでした。それでもちょうど目の前に屋形船が停泊し、それらしい写真が撮れたのでこれはこれでいいか。…でも打上げ場所・時間も非公開なはずなのに屋形船が確認できただけで3隻。どこから情報をできたのかしら。多くのサプライズ花火が5分以内で100発以下の打上規模ながら、この花火大会ではそこそこの規模、メインの打上げは1か所で最大も2.5号程度だったと思いますが、堤防沿いには複数箇所に星打ちを配置してワイド感も出ていて、なかなかの見応え。打上げ数1,800発も本当だったようです。後日、この花火は「大江戸花火2020」という名称、主催は「東京青年会議所 大江戸花火2020実行員会」でニコニコ生放送で生中継が行われ、「エール花火」と関連があったかどうかは不明。一方、江戸川区篠崎公園での打上情報はガセネタ（または雷により中止？)で、打上げはなかったとのことでした。