「土浦の花火」～後世に伝える匠の技～第2章 2大花火競技愛会「土浦」「大曲」夢の競演！！

新型コロナウィルスの影響により自粛生活が続く市民と、花火大会中止が相次ぐ花火業界を応援するため、土浦全国花火競技大会の代替企画花火「土浦の花火～後世に伝える匠の技～」が実施され、2022年1月15日からの4週にわたって毎週土曜日に「第1章全国の花火師大集合」として合計45社の花火業者が、1社あたり2～3分のスターマインが打上げられました。　2月11日(金・祝)は「第2章 2大花火競技大会「土浦」「大曲」夢の競演！！」と題し、茨城と秋田の花火業者が打上げを担当。事前にネットに流れていた情報によると、第1章が最大4号玉であったのに対し、第2章は10号玉まで打ち上げられ、打上げ時間は第1章と同じく30分間ながら、打上げ総数は3倍以上の約4,000発になるとのこと。これは期待感爆上がりの花火大会になりそうです。　ネットで見つけた情報によると、花火は第1章でも打ち上げられた土浦新港の岸壁のほか、霞ケ浦に台船を浮かべ大玉は台船からも打ち上げられるとのこと。打上げプログラムは、第1章と同じく花火業者1社ずつ、岸壁と台船の両方から一緒に花火が打ち上げられるものと思っていました。それならば岸壁と台船が重なるような場所から観覧するのがよいだろうと、訪れたのはラクスマリーナ近くの「りんりんポート土浦」という建物がある芝生一帯。所々に2～3mの小高い丘のようなところがあり、すでに三脚を立てている人多数。私はその端っこを陣取りました。
観覧場所より
前方真ん中の木の向こうの霞ヶ浦洋上に浮かむのが台船
この日は茨城県の地域AM・FM局で、土浦全国花火競技大会でも生放送が行われている茨城放送による特別番組があり、ラジオを聴きながら花火を観覧。特別番組の司会者も土浦全国花火競技大会と同じ声。この司会者さん、土浦全国花火競技大会では、多重芯の割物が開花した際に中心から外への芯の色を順番に実況するなど、花火を見る眼はかなりのもの。今回もその本領を発揮されました。　第1章と同じく1社ずつ順番に打ち上げられると思われていたプログラムは、「土浦の花火」の6社（金沢煙火工場、筑北火工堀米煙火店、野村花火工業、森煙火工場、丸玉屋小勝煙火店、山﨑煙火製造所）と、「大曲の花火」の4社（小松煙火工業、北日本花火興業、和火屋、響屋大曲煙火）が合同で打ち上げるというスタイル。10号玉の打上げは、土浦は各社がランダムに打ち上げられ規則性は見つけられませんでしたが、大曲はひとつの業者が多重芯1発と各業者独自の玉1発ずつ打ち上げる、大曲の花火の10号割物の部の「芯入割物」と「割物自由玉」を連想させる打上げ。速射連発も土浦は「スターマイン」、大曲は「創造花火」というタイトルで、競技大会プログラムを再現しているかのよう。スターマインは音楽付きで、土浦は茨城県の花火業者、大曲は秋田県の花火業者が花火を持ち寄って打ち上げるそれは、まるで大会提供花火。随所に土浦・大曲の花火競技大会を思い起こす演出はさすが！ ※参考までにこの日のプログラムは以下のとおり。 1．オープニング　5号玉30発（土浦） 2．スターマイン（土浦） 3．10号玉20発（土浦） 4．5号型物（土浦・大曲） 5．創造花火（大曲） 6．10号玉20発（大曲） 7．7号玉（土浦） 8．エンディングスターマイン（大曲） 9．エンディングスターマイン（土浦）
No.2　スターマイン（土浦）
No.2　スターマイン（土浦）
No.2 スターマイン（土浦）
No.2　スターマイン（土浦）
No.3 10号玉（土浦）5発目紅の耀き（丸玉屋小勝煙火店）	No.3 10号玉（土浦）6発目牡丹八方（野村花火工業）
No.3 10号玉（土浦）7発目青海の世界（筑北火工堀米煙火店）	No.3 10号玉（土浦）8発目錦八方入牡丹（野村花火工業）
No.3 10号玉（土浦）9発目青の耀き（丸玉屋小勝煙火店）	No.3 10号玉（土浦）10発目ひかりの花束（野村花火工業）
No.3 10号玉（土浦）11発目市松紋様花（丸玉屋小勝煙火店）	No.3 10号玉（土浦）18発目四重芯変化菊（野村花火工業）
No.3 10号玉（土浦）19発目五化芯五度変化先銀点滅（山﨑煙火製造所）	No.3 10号玉（土浦）20発目四重芯錦冠菊（金沢煙火工場）
No.5 創造花火（大曲）
No.5 創造花火（大曲）
No.5 創造花火（大曲）
No.6 10号玉（大曲）1発目昇曲導付四重芯菊先緑銀乱（響屋大曲煙火）	No.6 10号玉（大曲）2発目ラズライトシャワー（響屋大曲煙火）
No.6 10号玉（大曲）3発目昇銀竜三重芯変化菊（小松煙火工業）	No.6 10号玉（大曲）4発目玉桜（小松煙火工業）
No.6 10号玉（大曲）6発目霞草芯和火先霞草（和火屋）	No.6 10号玉（大曲）7発目昇り曲導付き三重芯変化菊（北日本花火興業）
No.6 10号玉（大曲）8発目五輪の華先輪咲（北日本花火興業）	No.6 10号玉（大曲）9発目昇曲導付五重芯菊先紅銀乱（響屋大曲煙火）
No.6 10号玉（大曲）10発目ジュエリーチャーム（響屋大曲煙火）	No.6 10号玉（大曲）11発目昇銀竜四重芯変化菊（小松煙火工業）
No.6 10号玉（大曲）12発目クリスタルオパール（小松煙火工業）	No.6 10号玉（大曲）14発目万華鏡写輪丸（和火屋）
No.6 10号玉（大曲）16発目天空のユートピア（北日本花火興業）	No.6 10号玉（大曲）17発目昇曲導付五重芯菊先緑銀乱（響屋大曲煙火）
No.6 10号玉（大曲）18発目ダイヤモンドをちりばめたペンダント（響屋大曲煙火）	No.6 10号玉（大曲）20発目茜空（小松煙火工業）
No.8 エンディングスターマイン（大曲）
No.8 エンディングスターマイン（大曲）
No.8 エンディングスターマイン（大曲）
No.8 エンディングスターマイン（大曲）
No.8 エンディングスターマイン（大曲）
No.9 エンディングスターマイン（土浦）
No.9 エンディングスターマイン（土浦）
No.9 エンディングスターマイン（土浦）
No.9 エンディングスターマイン（土浦）
No.9 エンディングスターマイン（土浦）
No.9 エンディングスターマイン（土浦）
打止め後、後片づけをして帰ろうと振り返ると、りんりんポート土浦の前に「茨城放送LuckyFM」と書かれた車や横断幕を発見。りんりんポートの屋上には数本の三脚が立っていたのを観覧場所に到着した時に気付いていて、その時は不法侵入した花火好きかと思っていましたが、それはYoutubeライブのもので、おそらくラジオ番組の実況席もりんりんポートの屋上に設置されていたのでしょう。　5週間続いた土浦の花火代替企画花火も今日で終了。私は2週目から通い続けましたが、いずれも天候に恵まれて観覧ができたのがなにより。今年こそは大曲・土浦の花火が通常開催されることを祈る一方、早朝から場所取りして花火打上げまで何時間もじっと待ち続けるというコロナ禍以前の花火大会に戻れるだけの体力と根性が自分に残っているのか？　打上げの1時間前に到着しても観覧場所が山ほどあり、観覧中も混雑なくゆったり、花火大会終了後の列車もすんなり乗って帰ることができる、コロナ後のサプライズ、シークレット、分散打上げのままでもいいんじゃないかと思う自分もいたりするのです。
りんりんポート土浦と茨城放送（LuckyFM）の放送車両

新型コロナウィルスの影響により自粛生活が続く市民と、花火大会中止が相次ぐ花火業界を応援するため、土浦全国花火競技大会の代替企画花火「土浦の花火～後世に伝える匠の技～」が実施され、2022年1月15日からの4週にわたって毎週土曜日に「第1章全国の花火師大集合」として合計45社の花火業者が、1社あたり2～3分のスターマインが打上げられました。　2月11日(金・祝)は「第2章 2大花火競技大会「土浦」「大曲」夢の競演！！」と題し、茨城と秋田の花火業者が打上げを担当。事前にネットに流れていた情報によると、第1章が最大4号玉であったのに対し、第2章は10号玉まで打ち上げられ、打上げ時間は第1章と同じく30分間ながら、打上げ総数は3倍以上の約4,000発になるとのこと。これは期待感爆上がりの花火大会になりそうです。　ネットで見つけた情報によると、花火は第1章でも打ち上げられた土浦新港の岸壁のほか、霞ケ浦に台船を浮かべ大玉は台船からも打ち上げられるとのこと。打上げプログラムは、第1章と同じく花火業者1社ずつ、岸壁と台船の両方から一緒に花火が打ち上げられるものと思っていました。それならば岸壁と台船が重なるような場所から観覧するのがよいだろうと、訪れたのはラクスマリーナ近くの「りんりんポート土浦」という建物がある芝生一帯。所々に2～3mの小高い丘のようなところがあり、すでに三脚を立てている人多数。私はその端っこを陣取りました。
観覧場所より
前方真ん中の木の向こうの霞ヶ浦洋上に浮かむのが台船
この日は茨城県の地域AM・FM局で、土浦全国花火競技大会でも生放送が行われている茨城放送による特別番組があり、ラジオを聴きながら花火を観覧。特別番組の司会者も土浦全国花火競技大会と同じ声。この司会者さん、土浦全国花火競技大会では、多重芯の割物が開花した際に中心から外への芯の色を順番に実況するなど、花火を見る眼はかなりのもの。今回もその本領を発揮されました。　第1章と同じく1社ずつ順番に打ち上げられると思われていたプログラムは、「土浦の花火」の6社（金沢煙火工場、筑北火工堀米煙火店、野村花火工業、森煙火工場、丸玉屋小勝煙火店、山﨑煙火製造所）と、「大曲の花火」の4社（小松煙火工業、北日本花火興業、和火屋、響屋大曲煙火）が合同で打ち上げるというスタイル。10号玉の打上げは、土浦は各社がランダムに打ち上げられ規則性は見つけられませんでしたが、大曲はひとつの業者が多重芯1発と各業者独自の玉1発ずつ打ち上げる、大曲の花火の10号割物の部の「芯入割物」と「割物自由玉」を連想させる打上げ。速射連発も土浦は「スターマイン」、大曲は「創造花火」というタイトルで、競技大会プログラムを再現しているかのよう。スターマインは音楽付きで、土浦は茨城県の花火業者、大曲は秋田県の花火業者が花火を持ち寄って打ち上げるそれは、まるで大会提供花火。随所に土浦・大曲の花火競技大会を思い起こす演出はさすが！ ※参考までにこの日のプログラムは以下のとおり。 1．オープニング　5号玉30発（土浦） 2．スターマイン（土浦） 3．10号玉20発（土浦） 4．5号型物（土浦・大曲） 5．創造花火（大曲） 6．10号玉20発（大曲） 7．7号玉（土浦） 8．エンディングスターマイン（大曲） 9．エンディングスターマイン（土浦）
No.2　スターマイン（土浦）
No.2　スターマイン（土浦）
No.2 スターマイン（土浦）
No.2　スターマイン（土浦）
No.3 10号玉（土浦）5発目紅の耀き（丸玉屋小勝煙火店）	No.3 10号玉（土浦）6発目牡丹八方（野村花火工業）
No.3 10号玉（土浦）7発目青海の世界（筑北火工堀米煙火店）	No.3 10号玉（土浦）8発目錦八方入牡丹（野村花火工業）
No.3 10号玉（土浦）9発目青の耀き（丸玉屋小勝煙火店）	No.3 10号玉（土浦）10発目ひかりの花束（野村花火工業）
No.3 10号玉（土浦）11発目市松紋様花（丸玉屋小勝煙火店）	No.3 10号玉（土浦）18発目四重芯変化菊（野村花火工業）
No.3 10号玉（土浦）19発目五化芯五度変化先銀点滅（山﨑煙火製造所）	No.3 10号玉（土浦）20発目四重芯錦冠菊（金沢煙火工場）
No.5 創造花火（大曲）
No.5 創造花火（大曲）
No.5 創造花火（大曲）
No.6 10号玉（大曲）1発目昇曲導付四重芯菊先緑銀乱（響屋大曲煙火）	No.6 10号玉（大曲）2発目ラズライトシャワー（響屋大曲煙火）
No.6 10号玉（大曲）3発目昇銀竜三重芯変化菊（小松煙火工業）	No.6 10号玉（大曲）4発目玉桜（小松煙火工業）
No.6 10号玉（大曲）6発目霞草芯和火先霞草（和火屋）	No.6 10号玉（大曲）7発目昇り曲導付き三重芯変化菊（北日本花火興業）
No.6 10号玉（大曲）8発目五輪の華先輪咲（北日本花火興業）	No.6 10号玉（大曲）9発目昇曲導付五重芯菊先紅銀乱（響屋大曲煙火）
No.6 10号玉（大曲）10発目ジュエリーチャーム（響屋大曲煙火）	No.6 10号玉（大曲）11発目昇銀竜四重芯変化菊（小松煙火工業）
No.6 10号玉（大曲）12発目クリスタルオパール（小松煙火工業）	No.6 10号玉（大曲）14発目万華鏡写輪丸（和火屋）
No.6 10号玉（大曲）16発目天空のユートピア（北日本花火興業）	No.6 10号玉（大曲）17発目昇曲導付五重芯菊先緑銀乱（響屋大曲煙火）
No.6 10号玉（大曲）18発目ダイヤモンドをちりばめたペンダント（響屋大曲煙火）	No.6 10号玉（大曲）20発目茜空（小松煙火工業）
No.8 エンディングスターマイン（大曲）
No.8 エンディングスターマイン（大曲）
No.8 エンディングスターマイン（大曲）
No.8 エンディングスターマイン（大曲）
No.8 エンディングスターマイン（大曲）
No.9 エンディングスターマイン（土浦）
No.9 エンディングスターマイン（土浦）
No.9 エンディングスターマイン（土浦）
No.9 エンディングスターマイン（土浦）
No.9 エンディングスターマイン（土浦）
No.9 エンディングスターマイン（土浦）
打止め後、後片づけをして帰ろうと振り返ると、りんりんポート土浦の前に「茨城放送LuckyFM」と書かれた車や横断幕を発見。りんりんポートの屋上には数本の三脚が立っていたのを観覧場所に到着した時に気付いていて、その時は不法侵入した花火好きかと思っていましたが、それはYoutubeライブのもので、おそらくラジオ番組の実況席もりんりんポートの屋上に設置されていたのでしょう。　5週間続いた土浦の花火代替企画花火も今日で終了。私は2週目から通い続けましたが、いずれも天候に恵まれて観覧ができたのがなにより。今年こそは大曲・土浦の花火が通常開催されることを祈る一方、早朝から場所取りして花火打上げまで何時間もじっと待ち続けるというコロナ禍以前の花火大会に戻れるだけの体力と根性が自分に残っているのか？　打上げの1時間前に到着しても観覧場所が山ほどあり、観覧中も混雑なくゆったり、花火大会終了後の列車もすんなり乗って帰ることができる、コロナ後のサプライズ、シークレット、分散打上げのままでもいいんじゃないかと思う自分もいたりするのです。
りんりんポート土浦と茨城放送（LuckyFM）の放送車両