悪霊退散！コロナに負けるな！頑張る土浦応援花火

当初であれば2020年11月7日に開催が予定されていた第89回土浦全国花火競技大会でしたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で土浦全国花火競技大会も7月末に中止が決定。一方で、公式webサイトでの中止のお知らせには、『本年の大会は、市制施行80周年の記念の大会として開催を予定しておりましたことから、全国花火競技大会とは別に、市制施行80周年記念花火の打上げについて、現在検討を進めているところ』であるとの記述がありました。　その約1か月後の8月下旬、公式サイトに9月1日、10月2日、11月3日に打上げ場所を公開しないサプライズ花火を打ち上げることを発表。茨城新聞電子版（茨城新聞クロスアイ）によると「悪霊退散！コロナに負けるな！頑張る土浦応援花火」と銘打ち、9月と10月は75発、11月は市制施行80周年を記念して500発程度の打ち上げが予定されているとの報道がありました。　打上げの様子は土浦の花火公式YOUTUBEチャンネルでライブ配信され、11月3日のライブ配信は18:25頃からと告知されていているので、打上げ開始は18:30からと予想されます。　打上げ日と時間は公開されているものの打上げ場所がわからなければ観覧できない。しかしこれまで土浦周辺で開催されたサプライズ花火を調べていくと、打上げ候補地も数か所に絞られる。決め手は、土浦港にある「ラクスマリーナ」で当日にナイトクルーズの開催の告知を発見。そこには『遊覧船からサプライズ花火が観れるかも』という記述があり、過去に土浦港沖の霞ヶ浦洋上でサプライズ花火が行われた時も同様のナイトクルーズを実施していたこともあったことから、今回のサプライズ花火の打上げ場所も土浦港沖でほぼ確定か。　さらに打上げ直前になり、当初500発とされていた打上数が1,200発に倍増、10号玉も打ち上げられるという。そして12月には、11月3日に打ち上げられた52業者52作品の花火を録画・配信し、競技大会審査員と動画視聴者が投票。上位者には賞金が授与されるオンライン花火競技大会も予定されているという茨城新聞クロスアイの記事を見つける。これってプチ競技大会じゃん、多くの芸術玉が打ち上がりそう。俄然、興味が膨れ上がり観覧することにしました。
土浦沖に設置された台船
土浦駅に到着したのは16時過ぎ。間違いないと思いますが、明るいうちに洋上に台船が設置されているのを確認して安心したいという気持ちから、予定より早めに現地に到着。予想どおり台船を確認。中望遠レンズで撮影すると、台船で作業する人や花火筒がはっきり確認できる。10号玉打上げにしては台船の位置が陸地からずいぶん近いような気がするが？　私が到着した時点で周辺には30名程度の観覧客。打上げ場所非公開とはいえ、比較的推測しやすいのでもう少し観覧客が多いかと思いましたが、公式に発表しないとこんなもんしか集まらないのかっといった感想。それでも車で来た観覧客が多かったようで、ひっきりなしに巡回するパトカーとのバトル。
No.1 慰霊花火	No.2 医療従事者激励花火
プログラムは5部構成、ライブ配信で各部のテーマが表示されていました。No.1の慰霊花火は5号玉と思われる白菊5発、No.2の医療従事者激励花火はブルーを基調したスターマイン、No.3の全国花火師共演Ⅰは5号・7号と思われる花火の単発追い打ち、No.4の全国花火師共演Ⅱは各社の10号玉が1発ずつ打ち上げられる。サプライズ花火なので会場に業者名や玉名の放送はなし、ライブ配信でもそれらが表示されることはありませんでした。それでもそのうちいくつかは特徴的な玉から業者が推測できる芸術玉もあり、ここだけ見れば競技大会と遜色ないんじゃないかと思うほど。
No.3　全国花火師共演Ⅰ



No.4　全国花火師共演Ⅱ


















No.5　コロナに負けるな！応援スターマイン
No.5のコロナに負けるな！応援スターマインは、約5分にわたるスターマイン。おそらく500発から1,200発に打上げ数が増加した分は、これにに充てられたのではないかな？　野村花火工業と思われる玉がふんだんに使用されていて、地上付近の扇打ちもあり、かなりの見応え。風向きが若干向かい風で後半が煙まみれになってしまったのが少し残念でした。




打止めは19:05。土浦花火競技大会と比べれば打上げ数も打上げ時間も圧倒的に少ないもののこれだけまとまった10号芸術玉が今年観られ満足感はかなりのもの。過去2年が途中中止だっただけになおさらだったかもしれません。