平成27年夏　TOHOKU EMOTION＆とれいゆつばさと大曲の花火観覧の旅

　旅の3日目、今日は新幹線初のリゾート車両「とれいゆつばさ」に乗って足湯を楽しみます。とれいゆつばさの出発駅である新庄駅までは秋田駅から各駅停車で約2時間半。新庄駅には12:57に到着。とれいゆつばさ2号の新庄駅出発時刻は14:43ですから約2時間の待ち時間。そういえば、今回の旅行では地元グルメを全然食べなかったなぁ…。せっかく時間があるからと駅前の蕎麦屋に入り、新庄名物だという、鳥もつが入ったラーメン「鳥もつラーメン」と鳥もつが入ったそば「カムテンそば」をいただきました。

新庄駅に入線する「とれいゆつばさ」

お座敷車両「語らいの間」

お座敷車両「語らいの間」

　食事を済ませて新庄駅へ戻り、とれいゆつばさを待ちます。とれいゆつばさは14:22頃に新庄駅に到着。早速とれいゆつばさに乗り込み、ひとしきり車内を見学。とれいゆつばさは6両編成。11号車はリクライニングシートが並ぶ普通車指定席。12～14号車「語らいの間」と呼ばれる車両。4人掛けと2人掛けのボックスシート。畳敷きで座布団が配置されているお座敷車両です。テーブルには木材が使用されていて、天井はさくらんぼやぶどうなど、山形のフルーツをあしらったレリーフが施されています。11～13号車はみどりの窓口で指定席を購入できますが、14号車は運賃と指定席に加えて、山形の食材を使用したお弁当や飲み物、お土産がパックになったびゅう旅行商品を購入した乗客の専用車両となっています。

15号車「湯上りラウンジ」

15号車「バーカウンター」

　5号車は飲み物やおつまみを販売するバーカウンターと、湯上りラウンジと呼ばれる掘りごたつのようなお座敷とテーブルが並ぶフリースペースとなっています。私たちが乗車した当日は、とれいゆつばさ運行開始1周年記念ということで、山形の地酒を試飲できるミニイベントが催されていました。

16号車　足湯車両「くつろぎの間」

とれいゆつばさの足湯

　16号車はとれいゆつばさの一番の特徴である足湯車両「くつろぎの間」。一度に4人が入ることができる足湯の浴槽が2つ並んでいます。足湯は指定席やびゅう旅行商品とは別売り。びゅう旅行商品を購入した場合は、同時に足湯の利用の申込みができる。みどりの窓口経由でとれいゆつばさに乗車した場合は、乗車した当日にバーカウンターで足湯利用券を購入することになります。とれいゆつばさの定員は最大で175人。それに対して、足湯は1度に8人利用、10回の入れ替えがあるので最大で80人しか利用枠がない。より確実に足湯に入りたいのなら、びゅう旅行商品を購入したほうがよいことになります。

とれいゆつばさ「飲み物セット」

とれいゆつばさ「おしょうしなっし」

　今回、私たちはびゅう旅行商品を購入して乗車したとれいゆつばさ。新庄駅を出発すると、しばらくして係員が、飲み物とおつまみ、お土産を配り始めました。飲み物は日本酒、ワイン（赤・白）、ラ・フランスジュースから選択します。続いて、ふるさと御膳「おしょうしなっし」と、デザートのわらびもちをいただく。「おしょうしなっし」とは米沢弁で「ありがとう」という意味なんだそうです。このお弁当、意外とボリュームがあって、十分におなかいっぱいになる。…てか、1時間ちょっと前に、鳥もつラーメンやカムテンそばを食べていたので、それほどおなかも空いておらず、お弁当はひとつを私と奥さんでシェアして食べて、もうひとつは自宅に持って帰って、子供たちのおみやげ代わりになりました。

足湯に入る

足湯利用者に配布されるオリジナルタオル
乗車した日は1周年記念ということで
ロゴの入った「冷やしシャンプー」もプレゼント

　私たちが予約した足湯の利用時間は15:30から。10分前に足湯車両に移動。車内は少し消毒臭が漂っていましたが、まぁ、これは仕方ないことですね。足湯車両内にあるソファーで靴下を脱ぎ、足湯に入る準備。15:30になってこれまで入っていた人たちと入れ替わり、いよいよ足湯に。足湯に入ると、ちょうど正面に窓があり、外の景色がよく見える。足湯に浸かりながら流れゆき景色を眺める…なんか、不思議な体験。とれいゆつばさでなければ絶対に味わえない貴重な15分間でした。

　足湯のあとは15号車の湯上りラウンジで、ラ・フランスのアイスクリームを食べる。その隣では地酒の試飲が盛り上がっている。私はお酒が飲めないし、奥さんも日本酒は苦手らしい。お酒が飲めれば、もっと楽しいひと時だったかもしれません。

　17:41、とれいゆつばさは終点の福島駅に到着。18:16発の「やまびこ154号」に乗車。往きのはやぶさは5％引きの「トクだ値」しか取れませんでしたが、帰りは30％引きの「お先にトクだ値」を確保でき、少しは節約できました。

　今回の旅では1日目と3日目に「TOHOKU EMOTION」と「とれいゆつばさ」に乗車。2日目の大曲の花火でも有料観覧席からの花火見物でセレブ感満載の旅。おかげで昨年の北海道旅行に続き、旅行代金総額もセレブ感満載のお値段となってしまいました。終点の上野駅には19:42に到着。新幹線を降りると見慣れた風景が広がる。明日からまた日常に戻るかと思うと、自宅までの足取りは重かった。

8月21日の旅で乗車した列車の記録

出発駅		到着駅	使用列車
秋田 10:22	～	新庄 12:57	普通　新庄行き 701系2両
新庄 14:43	～	福島 17:41	とれいゆつばさ2号 E3系700番台6両
福島 18:16	～	上野 19:42	やまびこ・つばさ154号 E2系10両+E3系7両

○ブログ「列車とともに・こぼれ話」では、旅日記本編で書ききれなかった話題をご紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。
１．【701系】奥羽本線全線開通110周年記念　ご当地キャラクター号とご当地スタンプ号
２．新庄駅のレンガ造り車庫
３．「とれいゆつばさ」車内探訪
４．【とれいゆつばさ】びゅう旅行商品購入者限定弁当「おしょうしなっし」とお土産