高尾山冬そば号と高尾山ハイキング

冬の高尾山を盛り上げる地域振興の一環として、京王電鉄と高尾山の冬そばキャンペーン実行委員会が共同企画し、美味しい「高尾山のとろろそば」の魅力を発信する「高尾山の冬そばキャンペーン」。これに連動して、京王電鉄では「高尾山冬そば号」が運転され、乗車した乗客には「オリジナル箸」をプレゼント。私の自宅にも2013、2014、2015年の箸がありますが、箸に印刷されたロゴが剥げてしまったり一本見当たらなくなっていたり。　私が乗車していたころの「高尾山冬そば号」は、運転区間が都営新宿線の大島駅から京王線の高尾山口駅までで、使用車両も9000系。乗車券のみで事前予約なく乗車できました。2016年以降は新宿駅～高尾山口駅間の定期列車（準特急）にヘッドマークを取り付けて運転され、オリジナル箸の配布もなくなってしまい乗車や撮影の機会から遠ざかっていましたが、昨年（2024年）には「Mt.TAKAO号」の一部を「高尾山冬そば号」として運転。オリジナル箸のプレゼントも復活したのですが、それを知ったのは「高尾山冬そば号」が運転された後のことでした。　2025年も高尾山冬そばキャンペーンの初日となる1月18日の「Mt.TAKAO1号」が「高尾山冬そば号」として運転。使用される京王5000系もこれまで利用したことがないし、10年ぶりに乗車してきました。
この日は9:00発の「Mt.TAKAO1号」が「高尾山冬そば号」として運転
「高尾山冬そば号（Mt.TAKAO1号）」は、橋本駅発の「京王ライナー32号」の折り返しとして運転。新宿駅には8:45に到着。乗客が下りた後、いったん扉を閉めて座席の折り返しと車内清掃を実施。
5000系はクロスシートとロングシートの切り替えができるデュアルシートを備える車両。同様の車両は他の鉄道会社でも導入されていますが、京王が唯一の設備がクロスシート時にリクライニングする座席。ぜひともこれを体験してみたいのですが、すべての編成がリクライニングできる座席であるわけではなく、後期に導入された編成のみ。現時点で9編成ある5000系のうちリクライニング座席なのは3編成なので確率1/3にに当選するか？　やってきた編成はリクライニング座席の5737編成。やった願いが通じた。　扉間3列のクロスシートのうち1列目と3列目は戸袋部にかかり窓がないため眺望もあまりよくない。ねらい目は真ん中（2列目）の列の座席。京王ライナーの予約開始は運転日の1週間前。予約開始初日に難なくゲット。新宿駅到着時に車両前面に掲出されたヘッドマークを撮影してすぐに乗り込めるように最後尾車両（10号車）を予約したのですが、新宿駅出発時で10名程度。明大前駅で3人くらい乗り込んできましたが、それでも車内は空席が目立つ。オリジナル箸や高尾山口駅到着後にふるまいそばの提供など特典がある「高尾山冬そば号」ですが、広く一般に知られていないのか？　それほど乗車率は高くなかったようです。
	「高尾山冬そば号」には専用ヘッドマークを掲出
	行先表示器は定期列車の「Mt.TAKAO」と表示
「Mt.TAKAO号」は4扉のうち車端側の2扉のみ開放して客扱い
クロスシート状態の5000系車内
5737編成はクロスシート時にリクライニングする特別な座席を装備
ドリンクホルダーとコンセントが設置	明大前出発後の「高尾山冬そば号」の車内モニタ次の停車駅は終点の高尾山口
「高尾山冬そば号」（高尾山口行きのMt.TAKAO号）は、新宿駅と明大前駅に停車すると終点の高尾山口駅まではノンストップ。しかし、信号装置の影響か、新宿行きのMt.TAKAO号の停車駅である府中、分倍河原、聖蹟桜ヶ丘、高幡不動、北野、めじろ台、高尾の各駅ではいったん停車。数十秒で発車します。　明大前駅発車後、京王電鉄のはっぴを着た係員の方が車内をまわって、オリジナル箸とふるまいそば引換券を配布。
オリジナル箸とふるまいそば試食券を配布する京王電鉄社員
オリジナル箸とふるまいそば試食券
「高尾山冬そば号」の車窓中河原駅～聖蹟桜ヶ丘駅間に架かる多摩川橋梁から見える富士山
「高尾山冬そば号」の車窓高幡不動駅到着直前、多摩モノレールが走りさる
9:43、定刻どおり高尾山口駅に到着。駅を降りて高尾山口駅に停車する「高尾山冬そば号」を撮影して、ふるまいそばが提供される高尾山ロープウェイの清滝駅前へ。そばは近くのおそば屋さんから1人分ずつ発泡スチロールのおわんに入れた状態で京王電鉄の職員と思われる方がピストン輸送しているようで、最混雑時には提供が間に合わず、数分待つこともありましたが、美味しくいただきました。
高尾山口駅に到着
「高尾山冬そば号（Mt.TAKAO1号）」は回送列車に
高尾山口駅に到着した「高尾山冬そば号」 1号車側にもヘッドマークが取り付けられていました
高尾山ケーブルカー　清滝駅
京王電鉄駅長7名がふるまいそばを提供
ここで今回の旅のメインである「高尾山冬そば号」は完了となりましたが、せっかく高尾山までやってきたのでケーブルカーに乗って高尾山の山頂までハイキング。下山後は駅前にある京王高温泉温泉に立ち寄ってきました。
高尾山ケーブルカー清滝駅構内には北島三郎さんの黄金像が北島三郎さんは八王子名誉観光大使なんだそうです
通常時は15分間隔で運行されているケーブルカーですが、私が訪問した時間帯は混雑していて10分間隔で運転
もみじ号

高尾山ケーブルカーの最急勾配は31度18分。ケーブルカーの線路では日本一の急勾配とのこと。たしかに清滝駅では車両の床が前方に傾いているのですが、ケーブルカーが中腹に差し掛かるころには手すりにつかまっていないと後方に倒れてしまいそうになるくらいに。つまり中腹からは勾配が急になっていて、ケーブルカーが高尾山駅（頂上駅）の少し手前あたりが最急勾配となり、その壁面には日本語と英語で「日本一の急勾配　31度18分」と表記された看板が取り付けられています。
高尾山の山頂に到着
山頂から富士山を望む
京王高尾山温泉・極楽湯	高尾山きっぷの帰り券を入口で提示するともらえるフェイスタオル
	ハンドタオルをもらうと券面に「済」マークのスタンプが押印されます。
高尾山の冬そばキャンペーン期間中（2025年3月9日まで）、京王線と高尾山ケーブルカーがセットになった割引きっぷ「高尾山きっぷ」の帰り券を京王高尾山温泉・極楽湯の入館時に提示するとフェイスタオルがプレゼント。これも今回の旅の目的のひとつでした。