STAR ISLAND 2018

「1万発の花火がお台場に進化して帰ってくる！大都市の摩天楼を見渡す絶景のロケーションで繰り広げられる最先端のテクノロジーを駆使した花火と音楽の競演！」と題し、昨年初めて開催された「未来型花火エンターテイメント『STAR ISLAND』」。それが、「伝統花火×3Dサウンド×最先端テクノロジー×パフォーマンス　更なる進化を遂げ、2018年も開催決定！」として今年も実施されました。　昨年は場所取りをしようと午前中にお台場を訪れたのですが、会場のお台場海浜公園一帯は、大きな事件・事故が起きた現場のごとく『立入禁止』と書かれたガムテープが周囲に張り巡らされていて、チケットを持たない客は一切入り込めない。そのため昨年はレインボーブリッジを渡った対岸の「芝浦南ふ頭公園」で観覧しました。　今年の開催概要も昨年と同じで、会場への入場はチケットの購入が必要。チケットの値段も8,000円から50,000円と正直お高い。それでも30,000円以上のチケットは販売数は少ないとはいえ即完売。メインの10,000円のチケットも1週間前には売切れとなり、好評だったようです。　昨年は、お台場海浜公園沖の洋上に係留した3台の台船から花火打上げ。周辺の状況から尺玉のような大玉の打上げはなく、最大5号くらいか？　興行なので地元自治体や企業団体などからの協賛はなく、花火打上げ費用は観客のチケット代金で賄われていると考えられます。しかし「STAR ISLAND」は花火だけではなく、様々なエンターテイメントやパフォーマンスもあり、当然それら費用があるでしょうから、花火に充てられる予算も限られるでしょう。「STAR ISLAND」は会場内に数百のスピーカーを設置した3Dサウンドにより、花火と音楽が完全にシンクロした「ミュージック花火」ということですが、私が観覧していたのはそれらが全く聞こえない場所。会場内からであれば、もっと花火を楽しめるのかも知れません。　　しかしながら今回も私はチケットの購入に踏み切れず。お台場は昨年と同じく、三脚を立てて見物できそうな場所はないだろうと早々に諦めて、観覧場所探し。昨年とは別の場所で観覧しようと地図をチェックしていて狙いをつけたのが、お台場の対岸である「品川ふ頭」でした。イベントは16時にスタートしますが、花火の打上げは19:20頃から。場所取りに苦労する場所ではなさそうなので、最寄り駅の品川駅に到着したのは18時過ぎ。途中、東京モノレールと東海道新幹線回送線が横断している場所で撮影をしていたこともあり、現地に到着したのは18:40頃でした。　品川ふ頭の海側先端部はコンテナ倉庫で進入禁止。観覧はその後方の一般道路からとなります。思っていた以上に観覧客が歩道上に座り込んでいましたが、それでも余裕で場所取りができるほどでした
品川駅から品川ふ頭へ至る途中での撮影会首都高、東京モノレール、東海道新幹線回送線(写真右側の高架線路)が交差する場所
東京湾に架かる東海道新幹線回送線東京駅と大井車両基地を結ぶ
19:23頃に第1発目の冠菊が上がるが、その後、10分ほどは花火が打ちあがらないのは昨年と同じ。私がいた場所からは会場の音楽はほどんど聞こえません。コンテナ倉庫越しにイベント会場を遠望することができ、地上から火柱やサーチライトが上がっていて、何やらパフォーマンスを行っている様子。それらも帰還してきたコンテナトラックが停車して見えなくなってしまいました。　本格的に花火の打上げが始まったのは19:43頃からでした。昨年観覧した芝浦南ふ頭公園との比較すると、打ち上がる花火の見た目の大きさは花火の打上げ場所から近い今回の品川ふ頭の方が大きく見える。一方で、前方にコンテナやトラックが停車しているため、地上付近の小型煙火がほとんど見えない。エンターテイメントの演出の関係か、この花火大会では特に小型煙火が大量かつ複雑な動きで打上げが展開されるので、これらが観られないのは、大きなマイナス点かもしれません。ちゃんと観たければチケット買えってことですか？　ときおり八重芯や時間差ものが見られましたが、音楽が聞こえてこないこともあるのか、打ち上がる花火に変化がなく、どこを切り取っても同じような展開。ちょっと単調感が否めないような感じ。これも楽しみたければチケット買えってことでしょうな…。　今回は品川ふ頭から撮影していることがわかるような、コンテナトラックがよく映っている写真をチョイスして掲載してみました。













20:38頃に銀冠菊の一斉掃射の後は、打上げが沈黙。通常の花火大会では打止めを告げる終了雷とかがあるのですが、エンターテイメントイベントなので、そのようなものはなし。公式会場ではないので、終了を告知する案内もありません。　　ラストにしては打上げにボリューム感がなかったかな？と感じましたが、銀錦冠の一斉掃射で締める花火大会は多いので、後片付けをして移動しようとしたところ、再び打上げが始まってしまった。本当のラストは錦冠菊の含めたスターマイン。あ～、この展開、昨年と同じ。昨年は錦冠菊の一斉掃射時に点火ミスだったのか？　銀冠菊が混じっていたので、もうワンセット打上げがあるなとわかりましたが、今回は見事に同じ罠に引っかかってしまいました。今からカメラをセットしたところで間に合いそうにないので、そのまま見物。打止めは20:43頃でした。