大洗海上花火大会2025～千櫓祭～

3年ぶりの訪問。今回は過去最高の18,000発の打上げに加え、大洗町誕生70周年を記念して航空自衛隊「ブルーインパルス」の展示飛行が実施されるという。今回は3年前にはなかった三脚を高く立てられる「花火撮影特等席」が会場の最後方に50席限定で設置。一般販売のほか、ふるさと納税でも購入できたようですが、ふるさと納税に先立って一般販売が開始。ふるさと納税を待っていては完売になってしまう恐れもあるため、一般販売分を購入しました。　最寄り駅は鹿島臨海鉄道の大洗駅。3年前は水戸駅近くにホテルを予約していたので、帰りも鹿島臨海鉄道を利用しましたが、今回は日帰り。3年前の様子だと、水戸駅からの終電に間に合わないということはなさそうですが、前回は大洗駅で1時間半以上行列に並んでくたくたになった。また、今年はチケット購入者限定で水戸駅・勝田駅行きの無料シャトルバスが運行しますが、水戸行きが4本、勝田行きが2本とこちらも心もとない。出した答えは「シェアサイクル」。幸い、水戸駅周辺のシャアサイクルは12時間まで1,000円だから、会場周辺にサイクルステーションがなくても、借りっぱなしでOK。通信混雑で解錠できなかった「たまむら花火大会」での経験を活かして百均でチェーン錠を準備し、会場近くでは自転車本体の鍵はかけずチェーン錠を使用することにしました。　水戸駅に到着したのは12:30過ぎ。改札を出て目にしたのはきっぷうりばに並ぶ大行列。大洗へ向かう鹿島臨海鉄道は交通系ICカードが利用できないためきっぷを購入する必要があるのですが、尋常ではないほどの行列の長さ。行列は南口方面に続いているのですが、最後尾は駅ビルの屋根部がなくなるくらいで50mは確実にあるでしょうか。この時間帯でこれだけの行列になるとは想像以上。花火大会の時間が近づくと果たしてどうなるのかしら。そして帰りの列車に乗るまで、どれくらい時間がかかるのかが心配。シェアサイクルにしてよかった。　幸運にも駅近くにフル充電のシェアサイクルが2台残っていた。ここが今回の花火観覧で一番大事なところだったりします。相模原のときは途中でバッテリーが切れてしまって重いペダルを漕いだからね。これで帰りの足も心配ない。現地までは国道51号線に沿って自転車を漕ぐ。道中、日陰がなく直射日光が容赦なく降り注ぎますが、一時期の猛暑は一段落して暑いながらも体力も削ぎ落されるまでではありませんでした。　途中、国道沿いのごはん屋さんでお昼をとって現地に到着したのは14時過ぎ。指定駐輪場に自転車を停めて、もともと自転車に備え付けのロックは使わず持参してきたチェーン錠で施錠（大事なことなのでもう一度書きます！(^^;)）。入口ではチケットをリストバンドに交換する受付がありますが、ここもかなりの行列。開場は12:00だし、花火までまだ4時間あるし、それほど混雑しない時間帯だと思っていましたが、すでにかなりの人出。15:00のブルーインパルスの展示飛行前に入場しようとする人が多かったのかしら。
花火撮影特等席から花火打上げ方向を見るつまり花火はイスの向く方向の左側から打ち上がることになる花火撮影特等席は前後2m間隔でイスが並べられている謎の配置
15分ほど受付に並んで入場。花火撮影特等席に行ってみると、信じられない光景が目に飛び込んでくる。カメラマン席のセオリーとしては花火打上げ方向に見て左右に一列に並ぶという配置がほとんどなのに対し、この花火撮影特等席は約2m四方に、横5列、縦20列にイスが並んでいるという独特な配置（当初、花火撮影特等席は50席限定と広報されていましたが、イスの数だけだと100席の計算。一般販売分50席、ふるさと納税分50席だったのかしら）。着席スタイルなら問題なさそうだけど、三脚を高くして立って撮影すれば絶対、前方のカメラマン＆三脚が画角に入るでしょ、これ。　幸か不幸か、花火特等席の周囲は無料区画で観覧客もほとんどいない。花火撮影特等席の周囲の有料区画も広大な芝交じりの砂浜で、花火撮影特等席を購入した人の半数は、無料区画に移動したり、イスを持って有料区画の空いているところに思い思いに移動している人が目立ちました。そんなこともあって私が指定された場所からは視界に入る観覧客はいない結果となり、移動しなくて済んだ（ここが「幸か不幸か」の「幸」の部分）。一方で花火打上げ方向に他の観覧客で視界が遮られた人が、私の真ん前に移動してきたりする（ここが「不幸」の部分）など、ちょっとした無法地帯化している花火撮影特等席。これは次回考え直した方がいいんじゃないかなと思うけど、そんな声は運営に届くかしら…。


大洗特別フォーメーション漢字の「大」をイメージしたフォーメーション
さくらフォーメーション

15:00からはブルーインパルスによる展示飛行。ブルーインパルスの飛行を見るのは2021年の東京オリンピック開会式で国立競技場へ向かう編隊を自宅近くで見送ったときが初めてで、本格的な展示飛行を見るのは今回初。せっかくカメラを持ってきたので撮影もしてみたのですが、動きものを撮影するのが大の苦手なうえにカメラもあまりAF性能が高くないので、カメラのモニタ上ではうまく撮れたかなと思ったのですが、パソコン画面上で見てみるとブレ・ぼやけ・画角ずれなど残念な仕上がりばかり。飛行機モノには手を出さない方がよさそうだな。
第1章　オープニングワイドスターマイン光の舞　～ようこそ大洗へ！～
第1章　オープニングワイドスターマイン光の舞　～ようこそ大洗へ！～
第1章　オープニングワイドスターマイン光の舞　～ようこそ大洗へ！～
第1章　オープニングワイドスターマイン光の舞　～ようこそ大洗へ！～
第5章　ミュージックスターマイン美しき世界
第5章　ミュージックスターマイン美しき世界
第5章　ミュージックスターマイン美しき世界
第5章　ミュージックスターマイン美しき世界
第5章　ミュージックスターマイン美しき世界
プログラムは全部で10。音楽付きのワイドスターマイン・ミュージックスターマインは4セット。10号単発珠玉の大輪菊が3セット。キャラクター花火、連発花火がひとつずつで、ラストの第10章が二尺玉の構成。前半の2つのワイドスターマインは打上げ幅200ｍで、私がいる花火撮影特等席からもしっかり見えました。しかし後半のミュージックスターマイン・ラストワイドスターマインは花火撮影特等席からは真横になるという、ありえない打上げ。何のための花火撮影特等席なのか。三脚は邪魔なので端っこに行ってくださいということなのか。　今回、花火打上げ数を18,000発に増やしたことにより、ラストワイドスターマインは打上げ幅450ｍを実現したと場内で放送がありました。従来の大洗では海岸線に対して垂直方向に花火を設置することにより、打上げ幅200ｍを確保していましたが、打上げ幅450ｍにするためにトラ打ちの花火を海岸線の平行に設置したようで、つまりは従来とは90度花火の設置位置をずらしている。ラストワイドスターマインの450ｍ幅を正面側から見るのであれば、これまでの観覧エリアであった大洗サンビーチの北側に新規に設置された団体ツアーエリアと、その後方の大洗町民向けのエリアからでした見えない仕様かと思われます。つまり、ふるさと納税や一般販売分で来場者はみんな真横から観覧しなければならないというわけ。相応の出費をした人や地元民を優遇するのは当然と言えば当然だけど、個人的には…という感じ。　それでも前半は花火撮影特等席を含め、一般来場者にもきれいに見えたし、贅沢と言えば贅沢なんだろうな…。ちなみに風向きは向かって右側から左側にほぼ真横に流れていて、ラストワイドスターマイン以外は煙のはけも比較的良かった。ちなみに煙が流れていった方向って、団体ツアーエリア・大洗町民向けエリアの方向のようにもみえますが、果たして大丈夫だったのかしら？　もしケムケムだったとすると、今回の花火大会で幸せだったエリアってあったのかな…。
第9章　ラストワイドスターマイン大洗　未来への誘い
第9章　ラストワイドスターマイン大洗　未来への誘い
第9章　ラストワイドスターマイン大洗　未来への誘い
第9章　ラストワイドスターマイン大洗　未来への誘い
第10章　二尺玉大洗を彩る大輪の花
打止めは19:30頃。広大な砂浜で会場からの脱出もほとんど混雑なく駐輪場へ向かうことができ、水戸駅へ向かう道中もノロノロ運転の車道の路肩をスイスイスー。ほとんど信号に捕まることもなく20:30頃に水戸駅前のシャアサイクルのステーションに到着。20:53発の「特急ときわ」の指定席も残っていて、これに乗車して帰宅。花火撮影特等席が残念だったり、一部の花火が見えずらかったりでしたが、全体的には順調な1日だったと思う。大洗に行くならシェアサイクルがマストだと思うけれど、体力が落ちつつある私。翌日起きたら足がパンパンでした。

水戸駅からは「ときわ84号」に乗車

3年ぶりの訪問。今回は過去最高の18,000発の打上げに加え、大洗町誕生70周年を記念して航空自衛隊「ブルーインパルス」の展示飛行が実施されるという。今回は3年前にはなかった三脚を高く立てられる「花火撮影特等席」が会場の最後方に50席限定で設置。一般販売のほか、ふるさと納税でも購入できたようですが、ふるさと納税に先立って一般販売が開始。ふるさと納税を待っていては完売になってしまう恐れもあるため、一般販売分を購入しました。　最寄り駅は鹿島臨海鉄道の大洗駅。3年前は水戸駅近くにホテルを予約していたので、帰りも鹿島臨海鉄道を利用しましたが、今回は日帰り。3年前の様子だと、水戸駅からの終電に間に合わないということはなさそうですが、前回は大洗駅で1時間半以上行列に並んでくたくたになった。また、今年はチケット購入者限定で水戸駅・勝田駅行きの無料シャトルバスが運行しますが、水戸行きが4本、勝田行きが2本とこちらも心もとない。出した答えは「シェアサイクル」。幸い、水戸駅周辺のシャアサイクルは12時間まで1,000円だから、会場周辺にサイクルステーションがなくても、借りっぱなしでOK。通信混雑で解錠できなかった「たまむら花火大会」での経験を活かして百均でチェーン錠を準備し、会場近くでは自転車本体の鍵はかけずチェーン錠を使用することにしました。　水戸駅に到着したのは12:30過ぎ。改札を出て目にしたのはきっぷうりばに並ぶ大行列。大洗へ向かう鹿島臨海鉄道は交通系ICカードが利用できないためきっぷを購入する必要があるのですが、尋常ではないほどの行列の長さ。行列は南口方面に続いているのですが、最後尾は駅ビルの屋根部がなくなるくらいで50mは確実にあるでしょうか。この時間帯でこれだけの行列になるとは想像以上。花火大会の時間が近づくと果たしてどうなるのかしら。そして帰りの列車に乗るまで、どれくらい時間がかかるのかが心配。シェアサイクルにしてよかった。　幸運にも駅近くにフル充電のシェアサイクルが2台残っていた。ここが今回の花火観覧で一番大事なところだったりします。相模原のときは途中でバッテリーが切れてしまって重いペダルを漕いだからね。これで帰りの足も心配ない。現地までは国道51号線に沿って自転車を漕ぐ。道中、日陰がなく直射日光が容赦なく降り注ぎますが、一時期の猛暑は一段落して暑いながらも体力も削ぎ落されるまでではありませんでした。　途中、国道沿いのごはん屋さんでお昼をとって現地に到着したのは14時過ぎ。指定駐輪場に自転車を停めて、もともと自転車に備え付けのロックは使わず持参してきたチェーン錠で施錠（大事なことなのでもう一度書きます！(^^;)）。入口ではチケットをリストバンドに交換する受付がありますが、ここもかなりの行列。開場は12:00だし、花火までまだ4時間あるし、それほど混雑しない時間帯だと思っていましたが、すでにかなりの人出。15:00のブルーインパルスの展示飛行前に入場しようとする人が多かったのかしら。
花火撮影特等席から花火打上げ方向を見るつまり花火はイスの向く方向の左側から打ち上がることになる花火撮影特等席は前後2m間隔でイスが並べられている謎の配置
15分ほど受付に並んで入場。花火撮影特等席に行ってみると、信じられない光景が目に飛び込んでくる。カメラマン席のセオリーとしては花火打上げ方向に見て左右に一列に並ぶという配置がほとんどなのに対し、この花火撮影特等席は約2m四方に、横5列、縦20列にイスが並んでいるという独特な配置（当初、花火撮影特等席は50席限定と広報されていましたが、イスの数だけだと100席の計算。一般販売分50席、ふるさと納税分50席だったのかしら）。着席スタイルなら問題なさそうだけど、三脚を高くして立って撮影すれば絶対、前方のカメラマン＆三脚が画角に入るでしょ、これ。　幸か不幸か、花火特等席の周囲は無料区画で観覧客もほとんどいない。花火撮影特等席の周囲の有料区画も広大な芝交じりの砂浜で、花火撮影特等席を購入した人の半数は、無料区画に移動したり、イスを持って有料区画の空いているところに思い思いに移動している人が目立ちました。そんなこともあって私が指定された場所からは視界に入る観覧客はいない結果となり、移動しなくて済んだ（ここが「幸か不幸か」の「幸」の部分）。一方で花火打上げ方向に他の観覧客で視界が遮られた人が、私の真ん前に移動してきたりする（ここが「不幸」の部分）など、ちょっとした無法地帯化している花火撮影特等席。これは次回考え直した方がいいんじゃないかなと思うけど、そんな声は運営に届くかしら…。


大洗特別フォーメーション漢字の「大」をイメージしたフォーメーション
さくらフォーメーション

15:00からはブルーインパルスによる展示飛行。ブルーインパルスの飛行を見るのは2021年の東京オリンピック開会式で国立競技場へ向かう編隊を自宅近くで見送ったときが初めてで、本格的な展示飛行を見るのは今回初。せっかくカメラを持ってきたので撮影もしてみたのですが、動きものを撮影するのが大の苦手なうえにカメラもあまりAF性能が高くないので、カメラのモニタ上ではうまく撮れたかなと思ったのですが、パソコン画面上で見てみるとブレ・ぼやけ・画角ずれなど残念な仕上がりばかり。飛行機モノには手を出さない方がよさそうだな。
第1章　オープニングワイドスターマイン光の舞　～ようこそ大洗へ！～
第1章　オープニングワイドスターマイン光の舞　～ようこそ大洗へ！～
第1章　オープニングワイドスターマイン光の舞　～ようこそ大洗へ！～
第1章　オープニングワイドスターマイン光の舞　～ようこそ大洗へ！～
第5章　ミュージックスターマイン美しき世界
第5章　ミュージックスターマイン美しき世界
第5章　ミュージックスターマイン美しき世界
第5章　ミュージックスターマイン美しき世界
第5章　ミュージックスターマイン美しき世界
プログラムは全部で10。音楽付きのワイドスターマイン・ミュージックスターマインは4セット。10号単発珠玉の大輪菊が3セット。キャラクター花火、連発花火がひとつずつで、ラストの第10章が二尺玉の構成。前半の2つのワイドスターマインは打上げ幅200ｍで、私がいる花火撮影特等席からもしっかり見えました。しかし後半のミュージックスターマイン・ラストワイドスターマインは花火撮影特等席からは真横になるという、ありえない打上げ。何のための花火撮影特等席なのか。三脚は邪魔なので端っこに行ってくださいということなのか。　今回、花火打上げ数を18,000発に増やしたことにより、ラストワイドスターマインは打上げ幅450ｍを実現したと場内で放送がありました。従来の大洗では海岸線に対して垂直方向に花火を設置することにより、打上げ幅200ｍを確保していましたが、打上げ幅450ｍにするためにトラ打ちの花火を海岸線の平行に設置したようで、つまりは従来とは90度花火の設置位置をずらしている。ラストワイドスターマインの450ｍ幅を正面側から見るのであれば、これまでの観覧エリアであった大洗サンビーチの北側に新規に設置された団体ツアーエリアと、その後方の大洗町民向けのエリアからでした見えない仕様かと思われます。つまり、ふるさと納税や一般販売分で来場者はみんな真横から観覧しなければならないというわけ。相応の出費をした人や地元民を優遇するのは当然と言えば当然だけど、個人的には…という感じ。　それでも前半は花火撮影特等席を含め、一般来場者にもきれいに見えたし、贅沢と言えば贅沢なんだろうな…。ちなみに風向きは向かって右側から左側にほぼ真横に流れていて、ラストワイドスターマイン以外は煙のはけも比較的良かった。ちなみに煙が流れていった方向って、団体ツアーエリア・大洗町民向けエリアの方向のようにもみえますが、果たして大丈夫だったのかしら？　もしケムケムだったとすると、今回の花火大会で幸せだったエリアってあったのかな…。
第9章　ラストワイドスターマイン大洗　未来への誘い
第9章　ラストワイドスターマイン大洗　未来への誘い
第9章　ラストワイドスターマイン大洗　未来への誘い
第9章　ラストワイドスターマイン大洗　未来への誘い
第10章　二尺玉大洗を彩る大輪の花
打止めは19:30頃。広大な砂浜で会場からの脱出もほとんど混雑なく駐輪場へ向かうことができ、水戸駅へ向かう道中もノロノロ運転の車道の路肩をスイスイスー。ほとんど信号に捕まることもなく20:30頃に水戸駅前のシャアサイクルのステーションに到着。20:53発の「特急ときわ」の指定席も残っていて、これに乗車して帰宅。花火撮影特等席が残念だったり、一部の花火が見えずらかったりでしたが、全体的には順調な1日だったと思う。大洗に行くならシェアサイクルがマストだと思うけれど、体力が落ちつつある私。翌日起きたら足がパンパンでした。

水戸駅からは「ときわ84号」に乗車