2015 NARITA花火大会in印旛沼

今年、10周年の節目を迎える「NARITA花火大会 in 印旛沼」。前回、観覧したのは平成23年なので4年ぶりの訪問となりました。前回訪問した時の観覧記を見ると、会場近くを成田スカイアクセス線が走っていましたが、今年の会場を公式サイトで会場を確認してみると、どう考えても近くに成田スカイアクセスの線路が見当たらない。それもそのはず、私が訪問した翌年から打上げ会場が成田ニュータウンスポーツ広場に変更となったとのこと。　数日前までは、花火大会の翌日は天気が崩れるが、当日は何とかもつという天気予報でしたが、当日朝には予報が悪い方向に変わってしまいました。日中は晴れるが、夜になると関東沿岸を中心に一部で雨が降るというもの。雨が降る確率は南ほど高くなるというものでした。この日は成田以外にも関東周辺では、北区花火会、こうのす花火大会が開催。このうち、最も北に位置するのはこうのす花火大会。四尺玉や尺玉300連発「鳳凰乱舞」が魅力のこうのす花火大会を選択するのが安全パイですが、鴻巣は3年連続で観覧しているから、そろそろ別の花火大会を観てみたい。しかも、成田は10回目の記念の大会。ここは初志貫徹で成田にしました。　当日、私は仕事が休みでしたが奥さんは仕事なので、洗濯物をたたんだり、食器洗いや買い物したりで思いのほか自宅を出るのが遅くなってしまい、成田駅に到着したのは15:30前。花火会場の近くまでは路線バスが運行されていて、ちょうど15:30からは増便されるということ。バスが出発するJR成田駅西口に行ってみると、かなりの混雑。会場まで歩くことも考えましたが、約4㎞離れているし、バス3台分くらいやり過ごせば乗れそうだし、そのまま行列に加わる。約15分でバスに乗車できました。　バスは10分もしないうちに終点のボンベルタに到着。ここは成田駅から花火会場までのちょうど中間地点。会場へはさらに徒歩で約2㎞の道のりとなります。バス停名称にもあるボンベルタは様々な店舗が入るショッピングセンター。1階にはスーパーマルエツもあり、ここで夕食を購入して会場を目指す。ボンベルタから会場方向に少し歩いたところには、もうひとつのショッピングセンターであるウニクス前からは13時から車両通行止め。ここから会場までは成田ニュータウン地区で道路わきにはたくさんの分譲住宅が並んでいます。　分譲住宅がなくなると有料席のチェックポイント。有料席はそのまま直進しますが、有料席チケットを持たない人は左折することになります。この区域も車両通行止めのはずなのに、誘導員は「歩行者天国ではありません。歩道に上がってください」としきりに叫んでいる。一方でウニクス前の車両規制の入口では「通行証を持っていても車両は進入できません」って言っているから車両規制区域内の住民の車も通行できないはず。整合性が付かないんですけど？　16:20頃に会場の無料観覧席に到着。無料観覧席は付近一帯の田んぼ。ここ一週間、雨は降っていないはずですが地面はかなりぬかるんでいて、レジャーシートも折りたたみいすの脚も泥だらけになってしまいました。ゴアテックスの靴を履いてきてよかった。
成田駅側無料観覧席写真右側には花火が仕掛けられたクレーンが見える
無料観覧席は成田駅側と成田湯川駅側の2か所あり、私が訪れたのは前者の方。私が訪問した段階では田んぼのなかはガラガラでした。花火打上げ方向にクレーンが1台そびえたっている。クレーンには花火が設置されていて、花火打上げ中にここからも花火が打ち上がるらしい。花火打上げの正面に有料席がドカンと配置されていて、無料観覧席はその両側で花火を横から見る形になります。特に成田湯川駅側は花火打上げ場所の真横に位置するため、目玉のワイドスターマイン「花火ファンタジア」が台無し。無料だから仕方がないのですが、もう少し何とかならないかなぁ…。　17時を過ぎて、ついに曇天の空から雨粒が落ちてくる。傘が必要ないくらいのごくごく弱い雨ですが、撮影となるとほんの少しの雨でもレンズに付いてしまって面倒。あ～あ、やっぱり北区か鴻巣に行ってればよかったかなぁ…。雨雲ズームレーダーを見ると、ちょうど成田周辺が雨の境目。明日にかけて雨予報なので、ここから雨雲が北上してしまうと、もう雨は止まない。このあと、雨は降ったりやんだりが繰り返される。気になって雨雲ズームレーダーばかり見ていましたが、雨雲はしばらく成田付近で一進一退が続きました。　花火打上げスタートは19時。その1時間くらい前にトイレを済ませておくのがいつもの行動。無料観覧席には簡易トイレが15基設置されていて、17:30過ぎに行ってみるとすでにかなりの行列でしたが、それでも15分くらいの並びで済みました。18:30を過ぎたころには雨雲も南下。なんとか花火終了の20:20まで雨が降らないでいてほしい。　19時、花火打上げスタート。カメラは28ミリからの標準レンズで縦位置にしていましたが、ちょうどギリギリで収まる感じで、今回は超広角レンズの出番はありませんでした。私がいる成田駅側の無料観覧席は有料席の左側に位置。花火は有料席から見た場合、正面になるように配置されているので、成田駅側無料席からは向かって右側に斜め打ちのトラや小型煙火、中央部がメインの花火、左側が尺玉を含む大玉が打ち上がるという見え方。やはり花火は正面からが一番パフォーマンスよい花火が見られるというもの。成田の有料席（協賛席）は1番安いものなら3,000円で4人まで入場できるらしいから、次回訪問するときは協賛席を検討したいと感じました。一方で、風が左から右に流れていて、無料席からは煙に悩まされることはありませんでしたが、もしかすると協賛者席は風下だったかもしれません。　第1章のオープニングスターマイン「Let's start 10th anniversary party」に続いて、第2章の「うなうな！うなりくん！」では、成田市の公式キャラクター「うなりくん」の型物花火がお出ましです。
第1章　Let's start 10th anniversary party 花火ファンタジア【It's Show Time～PARTY IS OPEN!～】	第2章　うなうな！うなりくん！
第2章　うなうな！うなりくん！
第2章　うなうな！うなりくん！	第4章　観客体感型花火～みんなで新たな花火を体感したい～アカペラ花火【Happy Birthday NARITA HANABI～みんなの歌声と花火がシンクロ！？～】
第4章　観客体感型花火～みんなで新たな花火を体感したい～スターマイン（明治産業presents）世界初！花火と味覚の共演～夜空もあなたもパチパチパニック～	第5章　ありがとう！～次はどんな10年になるかな～花火ファンタジア【Next 10 Years～エナジーチャージャー～】
NARITA花火大会in印旛沼の特徴が「観客参加型花火」。前回訪問したときは、打ち上がる花火の種類によって玉名の書かれたビンゴの穴を開けていくという「花火 de BINGO!」は、すっかり定番となったようで今年も実施され、第6章で登場。昨年は会場内にWi-Fiでコンテンツを配信し、スマホと連動させた花火が行われたというのに対し、今年は、第4章の「観客体感型花火」で、花火大会10周年を10才の誕生日にたとえ、バースデイソングを地元学校の放送部生徒が中心となって会場全体で歌うなか、それに連動して花火を打ち上げるという「アカペラ花火Happy Birthday NARITA HANABI～みんなの歌声と花火がシンクロ！？～」。さらに、明治産業が提供となり、有料席の観覧客にパチパチパニックというお菓子を配布。このお菓子、口に入れるとパチパチと弾け、刺激的な音と食感が楽しめる「高圧キャンデー」というもの。会場内の放送で「パチパチパニックを食べてください」という案内とともに、打ち上がった花火は霞草のスターマイン。霞草のバチバチと弾ける音と、口の中で弾けるパチパチパニックが一体となるという趣向です。
第8章　奇跡のような物語花火ファンタジア【創造花火～愛する華～】	第8章　奇跡のような物語花火ファンタジア【創造花火～愛する華～】
第8章　奇跡のような物語花火ファンタジア【創造花火～愛する華～】	第8章　奇跡のような物語花火ファンタジア【創造花火～愛する華～】
今年は10回目の大会ということで、第8章と第9章の間には10周年スペシャルプログラム「All along with the 10th Anniversary Special 1000」花火ファンタジア【花火進化論～今、その封印を解く～】を用意。未来型の花火演出を生み出したというプログラムは、クレーンに仕掛けられた花火が打たれるというもの。規模こそ小さいですが、海外のニューイヤーイベントでビルから花火が破裂する映像を再現するかのよう。他の花火大会では見られない独創的なものでした。
10周年スペシャルプログラム All along with the 10th Anniversary Special 1000 花火ファンタジア【花火進化論～今、その封印を解く！～】	10周年スペシャルプログラム All along with the 10th Anniversary Special 1000 花火ファンタジア【花火進化論～今、その封印を解く！～】
10周年スペシャルプログラム All along with the 10th Anniversary Special 1000 花火ファンタジア【花火進化論～今、その封印を解く！～】	10周年スペシャルプログラム All along with the 10th Anniversary Special 1000 花火ファンタジア【花火進化論～今、その封印を解く！～】
第10章　花火ファンタジア【NARITA黄金伝説】	第10章　花火ファンタジア【NARITA黄金伝説】
第10章　花火ファンタジア【NARITA黄金伝説】	第10章　花火ファンタジア【NARITA黄金伝説】
第10章　花火ファンタジア【NARITA黄金伝説】	第10章　花火ファンタジア【NARITA黄金伝説】
第10章　花火ファンタジア【NARITA黄金伝説】	第10章　花火ファンタジア【NARITA黄金伝説】
第10章　花火ファンタジア【NARITA黄金伝説】	第10章　花火ファンタジア【NARITA黄金伝説】
第10章　花火ファンタジア【NARITA黄金伝説】	第10章　花火ファンタジア【NARITA黄金伝説】
ラストは、花火ファンタジア「NARITA黄金伝説」、約10分にわたる大型ワイドスターマイン。クレーンからの花火も交えた会場全体からの打上げでした。打止めは20:10、渋滞で田んぼからの脱出に手間取り、道路上に脱出するのに約10分。帰りも交通規制中の道路にかかわらず、歩行者は車道に出ることを許されず、歩道を歩かなければいけないのでなかなか前に進めない。しかも交通規制中にもかかわらず、車が堂々を走行しているのには呆れた。警察官、誘導員も歩行者に歩道に上がるように注意する前に、車の運転手を止めるべきでしょうが。表通りの混雑がハンパないので分譲住宅内の裏道を進む。こちらも多くの人が歩いていましたが、ある程度自分のペースに進むことができました。　裏道づたいに歩き、ボンベルタまで戻ってくると、表通りの歩行者の数もだいぶ少なくなっている様子。帰りもボンベルタ前から成田駅行きのバスが運行していました。バス待ちの乗客の数はそれほどでもなく3～4台待てば乗れそうだったのですが、歩く人も多く、ボンベルタから成田駅まで2km程度なので帰りは歩いて成田駅を目指すことにしました。成田駅へ向かう道路は一部で渋滞が発生していて、先に出発したバスに追いついてしまうくらい。結局、JR成田駅西口に到着したのはボンベルタから25分後のこと、追い抜かれたバスは2台だけ。私は京成線を利用するので、JR成田駅構内を横断して京成成田駅に到着したのは21:20頃でした。ホームで待っていると雨が屋根を打ち付けはじめ、たちまち地面が水浸しになるほどの強い雨。雨の降り出しがあと1時間早まっていたら大変だったろうな。