第56回水戸黄門まつり花火大会

前日は、滋賀県長浜市で開催された「長浜・北びわ湖大花火大会」を観覧。終了後は東京へ戻るため、「ムーンライトながら」に乗車して「青春18きっぷ」を1日分使用したわけですが、「ムーンライトながら」の東京駅到着は早朝の5時過ぎ。当日中であれば、JRの普通・快速列車にいくら乗車しても変わらないのですから、このまま何もしないのはもったいない。それならば日帰りできそうな花火大会をもう1か所行ってしまおうか。　こうして今回、初めて訪問したのは「第56回水戸黄門まつり花火大会」。打上げ会場はJR水戸駅から徒歩約15分と電車で手軽にアクセスできる。担当花火師は、水戸市を地元とする野村花火工業。土浦や大曲でも内閣総理大臣賞の常連と言ってもいい最高峰の花火業者のひとつですから、期待せずにはいられません。　現地に到着したのは16:30頃、花火会場は、水戸・偕楽園近くの千波湖畔。事前に公式webサイトに掲載された板花火大会プログラムによると、打上場は大きく分けて2か所、ひとつは千波湖中央部やや西寄りの湖上に浮かぶ台船。もうひとつは台船の南側の千波湖南岸に、いずれも東西方向に広がっています。プログラムの中にはワイドスターマインもありますから、どちらかが小型煙火中心、もう一方から大玉を打ち上げるとすれば、2か所の打上げ場所が重なる千波湖の北側から北西側が最も適した観覧場所と推定されます。　しかし大会本部や招待席があるのは千波湖の西側。普通に考えれば、一番花火がきれいに見える場所に招待席は設置されるはず。さて、どこから見るのが一番いいのだろう。私が到着した時点ではそれなりに場所取りされていましたが、1～2人が座れるだけの隙間ならまだいくらでもある。これが逆に場所取りを悩ませる。　大会当日の風予報は南の風なので、打上げ場所の北側にあたる千波湖北岸は風下になる可能性が高いので避けた方が無難か？　そこで最終的に招待席を挟んで真裏にあたる千波湖北東岸で適当な場所を探す。千波湖北東岸であれば水戸駅にも近く、花火終了後にすばやく駅に行くことができそう。湖の周囲には木々が立ち並んでいるので、少しでも花火打上げ方向に視界がよさそうなところを確保。これが吉と出るか凶と出るか？
千波湖（写真中央部に台船が浮かぶ）
19:30、花火打上げスタート。最初の1発目は花火競技大会で内閣総理大臣を受賞した「昇曲導付四重芯変化菊」です。カメラには35ミリ換算で28ミリ相当からの標準ズームレンズに装着して縦位置にセットしていましたが、打ち上がった10号玉は想像以上に高い位置で開花。何とかはみ出さずに撮影できましたが、今後も打上げでは対応できそうにないので、超広角レンズに変えて以降は20ミリ相当で撮影することにしました。　2か所の打上場から打ち上がる花火もここでわかることに。千波湖南岸の打上場からは4号玉以下、千波湖上の台船からは5号玉以上。私のいる場所からは向かって右側が千波湖上台船。左側が千波湖南岸の打上場からの花火が見えるという位置関係。千波湖南岸のワイドスターマインも斜め位置から見るような形なのでワイド感もイマイチかなぁ…。やはり風向きにもよりますが、千波湖北西側からが一番よく花火が見えそうです。　序盤の風向きは、私のいる場所からだと左から右方向に、少し強く流れていて、冠菊は盆が大きく崩れるほどでしたが、終盤はわずかに風下になる時間帯もありました。　打上げプログラムは、4号・5号早打ちと10号追打ちがメインで、随所にスターマイン系が入る。ワイドスターマインやミュージックスターマインと言った題目もありましたが、常総きぬ川や古河のそれを見てしまうと、こじんまりしている印象はぬぐえない。打上総数約4,500発と、中規模ですから仕方ないことでしょうが、10号玉では四重芯も披露されたし、時間差点滅系でも初めて見る玉もあり、さすが野村花火といったところです。
特別出品　内閣総理大臣賞受賞作品「昇曲導付四重芯変化菊」	オープニングスターマイン「もっと meet みとちゃん」
第1部　夜空に大輪の花束を 10号玉単打ち	第1部　夜空に大輪の花束を 10号玉単打ち
第1部　夜空に大輪の花束を特大スターマイン「花火パレード」	第3部　銀河の彼方に夢冒険 8号玉50連発
第3部　銀河の彼方に夢冒険 8号玉50連発	第3部　銀河の彼方に夢冒険 8号玉50連発
第4部　空高く舞い上がれ私の想い 10号玉単打ち	第4部　空高く舞い上がれ私の想い特大スターマイン「花火づくし」
第5部　大空に願いをのせて！ミュージックスターマイン	第5部　大空に願いをのせて！ミュージックスターマイン
第6部　SUMMER NIGHT FLASH 10号単打ち	第6部　SUMMER NIGHT FLASH 10号単打ち
第6部　SUMMER NIGHT FLASH 10号単打ち	フィナーレ　千波湖を彩る火の芸術超ワイド特大スターマイン
フィナーレ　千波湖を彩る火の芸術超ワイド特大スターマイン	フィナーレ　千波湖を彩る火の芸術超ワイド特大スターマイン
フィナーレ　千波湖を彩る火の芸術超ワイド特大スターマイン	フィナーレ　千波湖を彩る火の芸術超ワイド特大スターマイン
フィナーレ　千波湖を彩る火の芸術超ワイド特大スターマイン	フィナーレ　千波湖を彩る火の芸術超ワイド特大スターマイン
打上げ終了は予定より少し遅れて20:40頃。水戸駅南口への道中は一部混雑しているところもありましたが、立ち止まることなく比較的順調に進むことができました。駅構内への進入や改札口付近も混乱はなく、21時過ぎに改札口を通過。上野方面行きの電車は出発直後ということで、ホーム内は閑散。21:30発の上野行きは21:15頃に入線。余裕で座ることができました。　私が乗車した列車は、その後、徐々に乗客が増えて水戸駅を出発。石岡駅までにほとんどの乗客が下車。土浦駅を出発する頃には、1車両に数人と水戸駅出発時とは打って変わって閑散としていました。