King＆Princeとうちあげ花火

King＆Princeデビュー5周年の最後を締めくくるイベントとして、King＆Princeの音楽と花火がシンクロしたダイヤミックエンターテインメント「King＆Princeとうちあげ花火」を開催。アーチストと花火のコラボはこれまでも例がありますが、今回は本人のライブパフォーマンスも一部行われる予定とのこと。会場は千葉のZOZOマリンスタジアムと山口のきらら博記念公園で、千葉であれば日帰り圏内。早めに有休を申請していて休めたのですが、観覧しようかは迷っていました。　迷いの理由は花火の規模。本人のライブパフォーマンスが一部行われるということは、花火はそれに添える脇役的存在なのか？　ZOZOマリンでは野球開催時の5回裏などに花火を打ち上げることこともあるし、今回のその程度なのか？　チケット代の8,800円も花火やその運営経費に全振りではないということだし。しかし、開催の約1週間前になり、NOTAMや海上保安庁の水路通報で花火打上げ情報が公開。野球開催時の花火は公開されることはないので、大規模ということか？　最大で7～8号玉も打ち上げられそうですし、せっかくこのために有休を取ったのだから観覧に出かけることにしました。　できればZOZOマリンスタジアムの駐車場あたりから球場と花火を組み合わせて撮影しようと目論んでいたのですが、開催の3日前に公式webサイトが更新され、球場の外周と駐車場はイベントエリアとしてチケットを持たない人は入場できないこと。幕張の浜一帯と幕張海浜公園Gブロックは保安上の理由により立入禁止となることが発表。これで球場周辺での観覧が事実上不可能となり、新たな観覧場所探し。
観覧場所から
イベント当日は会場の最寄り駅である海浜幕張駅のひとつとなり駅、幕張豊砂駅で下車。本当はもっと早めに到着するつもりだったのですが、途中の乗換えで時間がかかり、15:30頃になってしまいました。新たな場所探して候補に挙がった豊砂公園や、豊砂公園と幕張メッセ駐車場の間にある歩道橋は、まだ花火観覧の場所取りしている人はなし。そこで一番の候補にしていた球場が真正面に見える海浜大通りの歩道に行ってみることにしました。イベント開始の約2時間前、もう場所取りされているだろうと思いきや、誰ひとりいない。球場側の歩道はイベント来場者でにぎわっていたのですが、私がいる反対側の幕張メッセ側は人通りすらまばら。キンプリファンであればチケットを購入して球場内に入るだろうし、チケットが購入できなかったファンであれば少しでも球場内の様子が聞こえる球場側の歩道に集まることはわかる。幕張メッセ側の歩道上からでは道路を走る車の走行音で球場内の音声は聞き取りづらくなるからね。しかし、場外からであれば一等地だと思っていた幕張メッセ側の歩道に、イベント開始2時間前の時点で1本の三脚はおろか、誰一人花火を待つ姿がないとは予想もしていませんでした。これまでの経験で土日だろうが平日であろうが、めぼしい所はコアな花火ファンなどで場所取りされていているはず。ここまで誰もいないと、自分は全く見当違いの場所にいるのではないか？　もっと良い場所があるのではないかと不安になってしまいます。これまでそういう経験が多かったし…。　結局、その後も近くで花火を見ようとする客は訪れず、ぼっち観覧となるのかと思っていましたが、17時以降にようやく三脚を立てる人が現れる。とはいっても最終的に私を含めて3人だけでイベント開始時刻の18:00を迎えます。この時期、18:00の時点では日没前で空は明るい。花火も18:00にすぐ打ち上がるわけではなく、18:15頃から球場からキンプリの楽曲やMCの声が聞こえてくる。おそらく本人たちが出演しているのでしょう。今回のイベントルールは花火打上げ中の写真撮影や動画撮影はOK。花火打上げ中以外の撮影・録音・録画は不可。King＆Princeメンバーの撮影は禁止。携帯、スマートフォンのみ撮影可。フラッシュ撮影や一脚、三脚、自撮り棒と使用は禁止…等々。おそらくKing＆PrinceメンバーMC中は花火が打ち上がらないのだろうな。














花火が打ち上がったのは、空がようやく暗くなりつつある18:34頃。私がいる場所から打上げ場所である球場後方の幕張の浜は直線距離で約400m。カメラは24ミリのレンズを装着して縦位置でセット。球場を入れて撮影しようとなると結構ギリギリな画角になるかと思いきや、意外にも高く花火が上がらない。逆に想像以上にワイドな打上げで、1曲目が終了したところでカメラを横位置にセットしなおすと、縦も横もちょうど収まりがいい感じ。7号などの大玉は幕張の浜から突き出した灯台への通路上に置かれた、つまり400mよりも遠い位置にセットされていたのか。もしくは保安距離を稼ぐため、花火筒を海側に少し傾けて設置されていたのかもしれません。　以降は曲間や途中でKing＆PrinceメンバーのMCもあったようで、その間は花火の打上げも中断したこともありましたが、ほぼ間断なく花火が打ち上がっていた印象。それもそのほとんどがワイド打ちなので、予想以上のボリューム感。花火はライブの添え物ということはなく、パイロ・トラ・ザラ星など多数あり、芸術玉あり、花火単体だけでも十分成立する充実ぶりだったのではないかな。私がいる場所からでは、球場があるのでザラ星系はほとんど隠れてしまいましたが、それは想定済み。球場と絡めて花火を撮ることが第一目的だったので問題なし。逆にチャッター遅れでザラ星が切れてしまうこともないし、白飛びしてしまう心配もないので、存分にシャッターを長時間開けさせていただきました。　公式webサイトで終演は20時ころ、海上保安庁サイトの水路通報では19:30頃に花火終了という情報を得ていましたので、19:36頃にKing＆Princeデビュー曲の「シンデレラガール」が流れるなかでの銀冠菊の一斉打ちで花火は終了と思い、片付けをして幕張豊砂駅へ歩いている途中に、再び花火が打ち上がり、それが怒涛の乱れ打ち。普段であれば花火を中座してしまい悔しい思いをするところですが、この日はそれまでの花火に満足していたのか、それほどの悔いはありませんでした。火薬類の高騰が叫ばれ、打上げの規模が縮小される花火大会が多いなか、（多分）チケット代の収入だけで、しかも球場使用料やライブ開催経費を差し引いたうえで、これだけの花火のクオリティを確保できるのかというのはむしろ驚き。もしかしたらグッズの売上げの一部も回っているのかも？　いずれにせよ、今回の花火はキンプリファンのおかげ、感謝しかありません。