秩父川瀬祭花火大会

平成27年7月19日(日)


 秩父川瀬祭で花火が打ち上げられるというのを知ったのは昨年の平成26年のこと。西武鉄道の西武新宿駅〜西武秩父駅間を直通する特急レッドアロー号「おくちちぶ91号」が運転されたのですが、これは秩父川瀬祭が開催されることに伴っての臨時列車。秩父の祭りといえば、12月3日に催される「秩父夜祭」が有名ですが、秩父川瀬祭は秩父夜祭と対比するお祭りなんだとか。

 秩父夜祭花火大会は過去に何度か観覧済ですが、日本芸術花火協会に所属する煙火師が持ち寄った芸術花火が対打ちで打上げられる贅沢なプログラムがあることでも有名。秩父川瀬祭花火大会は、打上げの規模こそ小さいものの、ネットでアップされている写真や動画を見ると尺玉も打ち上げられる様子。また、開催日も毎年7月19日固定なので、今年を逃すと平日開催が続き、観覧のチャンスもしばらくない。そこで今回、秩父川瀬祭花火大会へ初訪問となったのでした。

 秩父夜祭花火大会の打上げ場所が羊山公園ですが、秩父川瀬祭花火大会は西武秩父駅から徒歩で約15分の場所にある「道の駅ちちぶ」の裏手から花火が打ち上がる。最寄駅の西武秩父駅に到着したのは17時。池袋駅から西武線に乗ってやってきたのですが、その道中、車窓を眺めていると道路が濡れていた場所がありました。どうやら通り雨があったようす。この日の秩父は最高気温が37℃ということで、クーラーが効いた車内から出るときには少し勇気がいりましたが、いざ、西武秩父駅に着いて列車から降りてみると、確かに暑いが思ったほどでもない。秩父も通り雨があったようで、そのおかけで気温もいくらか下がったのかも。

打上げ会場の「道の駅ちちぶ」

秩父神社に屋台・笠鉾が集まる
 「道の駅ちちぶ」に17:30頃にたどり着くと、駐車場から自動車が次々と出ていくところ。「道の駅ちちぶ」の駐車場は観覧場所となるため、17:30〜22:00は車両進入禁止。なので場所取りも自動車が駐車場からいなくなってからとなります。しかしながら場所取り解禁時間が何時からというきまりとか、場所取りのための行列などはなく、周辺はいたっておだやか。一番乗りしてレジャーシートを敷くのも気が引けてしばらくは「道の駅ちちぶ」に隣接するスーパーヤオコーやいくつかの店舗が集まるショッピングセンター「ウニクス秩父」をブラブラ。暑さがそれほどでもないとは言っても、西武秩父駅から「道の駅ちちぶ」まで歩いているうちに汗だく。店内のクーラーが心地よかった。

 18時少し前に「道の駅ちちぶ」の駐車場を見てみると、何枚かレジャーシートが敷かれているのを確認。私もすかさず駐車場の最後部を押さえ、場所取り完了。少し休憩して、秩父神社へ屋台・笠鉾曳き見物に向かいました。時刻は18:30、ちょうど各町会の屋台・笠鉾が秩父神社に集結している最中。神社内は地元の祭参加者と観光客でごった返していました。

第1号スターマイン「赤」

第2号スターマイン「青」

第3号スターマイン「混合」

第3号スターマイン「混合」

第4号スターマイン「緑」

第5号スターマイン「水色」
 秩父川瀬祭花火大会の打上げは19時〜20時。6つのスターマインと7・10号の大玉をメインに、その合間に単発花火でつなぐ。総打上げ数約1,100発のプログラム。打上げのテンポはいたってのんびりとした展開。打上げ進行のアナウンスや打上げ前の秩父市長等関係者あいさつも「道の駅ちちぶ」建物の入口で行われるというのどかな花火大会です。

 スターマインはひとつずつテーマカラーが設けられていて、秩父の自然・風土を表現しているそうです。

 第1号スターマインのテーマカラーは「赤」、第2号は「青」、第3号は「混合」、第4号は「緑」、第5号「水色」。第3号スターマインは「道の駅ちちぶ」の他、秩父まつり会館、秩父ミューズパーク等を運営するちちぶ観光機構提供によるもので、2か所から最大7号くらいの大玉まで使用した仕様でした。

尺玉

尺玉

尺玉

尺玉
 10号玉は単発で9発、その他に第6号スターマインでも打上げ。今年初の尺玉の破裂音に痺れました。

第6号スターマイン「金」

第6号スターマイン「金」
 花火大会の最後は、第6号スターマイン「金」。3か所から打ち上がるスターマインで尺玉を含めた錦冠菊の一斉打ち。打ち止めは時間どおり21:00。1発目の打上げが20:10頃であったり、のんびりとした展開に、はたして時間どおりに終わるのかと心配しましたが、これがいつもの秩父川瀬祭花火大会なんでしょうね。

 今日も奥さんが同行。打上げの途中にあらかた後片付けをしてくれていて、打上げ終了とともに会場を脱出。少し速足で西武秩父駅に向かいました。その理由は帰りの電車。池袋駅行きの最終レッドアローの出発時刻は21:25。これを逃すと自宅に帰れなくなってしまうのです。「道の駅ちちぶ」からの脱出や駅までの道路も大きな混雑はなく、ほぼ順調に駅へ。それでも西武秩父駅に到着したのは出発時刻の約5分前と結構ギリギリでした。