芦ノ湖冬景色花火大会　節分祭奉祝花火大会

　箱根神社で執り行われる節分祭を祝い、その前夜祭として行われる花火大会。ゆえに日付固定なため、なかなか観覧する機会に恵まれない花火大会とも言えます。2月3日が節分となることが多いなか、2025年の節分は2月2日。そしてその前日となる2月1日が土曜日。花火終了が19:50で、元箱根港からのバスの最終も20:03だから日帰りもできるのであればと初めて観覧に出かけてきました。

　開催場所の芦ノ湖は自宅から片道3時間以上。交通費もそれなりにかかるので、20分間の花火だけではもったいない。そこで途中に展示されている鉄道車両を見学・撮影してから訪問。しかし、それらに費やす時間をあまり考えずに自宅を出発したものなので、本来であれば明るいうちに現地を訪れ台船を確認したかったのですが、到着したのは18時過ぎ。すでに日は沈んでいるうえに、芦ノ湖に面する遊歩道にも街灯はほとんどなく真っ暗で、台船はおろか足元もペンライトがないと見えないくらいでした。

小田急線開成駅前に展示されている小田急3100形

箱根口ガレージ報徳広場の箱根登山鉄道モハ20形202号

鈴廣かまぼこの里えれんなごっそCAFE107に展示されている箱根登山鉄道モハ1形107号

　花火打上げ終了からバスの出発まで約10分と時間があまりないので、元箱根港バス停から近い遊歩道から観覧。遊歩道の先端と、その後方の階段で数段高くなったところには三脚が多く設置されていましたが、まだまだ余裕があって三脚を立てる。冬の芦ノ湖ということでできる限りの防寒をしていたものの、この日はそこまでの冷え込みはなく、待ち時間は録りためておいたテレビを見ながら過ごしました。

　打上げを前に、箱根町港から出港した箱根海賊船を使用したクルーズ船が登場し、19:30、打上げ開始。メインの打上げ場所は芦ノ湖に設置された3か所の台船から。上空への打上げのほか、台船から芦ノ湖に打ち出した花火が水上で開花する水中花火が醍醐味。元箱根港の遊歩道からだと激近で、開花と破裂音のタイムラグがほとんどなし。14ミリからの広角レンズでも上に上がる花火の一部は欠けてしまうほど。2発ほどひときわ大きな水上花火がありましたが、曲導だったりカウントダウン的なものがなく突然の開花なので、いずれも撮影に失敗したのは悔いが残る。風はほぼ無風でしたが煙が滞留もそれほどではなく、クリアに見えたのがよかった。

芦ノ湖の奥に鎮座する箱根神社の鳥居

3本の台船（打上げ場所）のうち、向かって左側と真ん中の台船の間にある光が海賊船を使用したクルーズ船
真ん中と右側の間にある赤い光が箱根神社の鳥居です

　打上げ終了は19:50。片付けをしてバス停に向かうと、すでに行列ができていました。行列のざっと50人以上。20:03発の最終バス1本だけだと、果たして全員乗り込めるのかと心配しましたが、続行便が1本追加されていたほか、箱根新道経由の箱根湯本行き20:10発の臨時便が1本あり、私はそれを利用。座ることができました。臨時便は箱根町港に立ち寄り、クルーズ船を利用したと思われる十数人の乗客を乗せて、箱根湯本駅までノンストップで運行。箱根湯本駅には20:35頃に到着しました。

箱根町・箱根新道経由箱根湯本行き臨時便

箱根湯本駅20:56発の列車に間に合いました

○ブログ「列車とともに・こぼれ話」では、こちらで書ききれなかった話題をご紹介しています。ぜひご覧ください。
１．開成駅前に展示されている小田急3100形NSE
２．箱根口ガレージ報徳広場に展示されている箱根登山鉄道モハ20形202号
３．鈴廣かまぼこの里えれんなごっそCAFE107に展示されている箱根登山鉄道モハ1形107号